こころのビタミン シリーズこころのビタミン ファンタジークラシックコレクション
こころのビタミン ファンタジークラシックコレクション
商品名 こころのビタミン ファンタジークラシックコレクション
発売日 2004年12月07日
商品コード MIBF-1006
JANコード 4571117350372
定価(税込) 1,676円
収録時間 73分44秒

ファンタジックな音の饗宴。フィードラー、ボストン・ポップスが贈るクラシック名曲集。


アーティストプロフィール・楽曲解説付
アーサー・フィードラー (1894~1979)
ボストンに生れる。ベルリンの高等音楽院でヴァイオリンを学び、ボストン交響楽団の奏者となる。1924年のボストン・シンフォニエッタなる小オーケストラを組織し、気軽に親しめるコンサートを始める。1930年にボストン響の有志を集めてボストン・ポップス管弦楽団を組織し、常任指揮者に就任する。フィードラーは、クラシックからミュージカル、映画音楽、ヒットポップス、ビートルズ・ナンバーに至るまで幅広いレパートリーを持ち、どの曲にもわけへだてなく誠実な態度で接して曲の持ち味を最大限に引き出した演奏を聴かせた。ジャンルを超えた選曲と肩の凝らない演奏によって、ボストン・ポップス・コンサートは多くの音楽ファンを魅了した。

収録内容


アーサー・フィードラー指揮:ボストン・ポップス管弦楽団

  1. ボッケリーニのメヌエット(ボッケリーニ)

    チェロ奏者としても活躍したイタリアの作曲家、L.ボッケリーニ (1743-1805) は膨大な数の室内楽曲を作曲し、このジャンルの発展に大きな貢献を果たしました。この《メヌエット》は1775年に出版した弦楽五重奏曲ホ長調作品11の5の第3楽章で、室内オーケストラをはじめ、ピアノやヴァイオリンでも演奏され、親しまれています。

    【解説】長谷川勝英

  2. グリーンスリーヴスによる幻想曲(ヴォーン=ウイリアムズ編)

    20世紀イギリスの代表的作曲家、L.ヴォーン・ウィリアムズ (1872-1958) は、歌劇《恋するサー・ジョン》の中の間奏曲にエリザベス朝時代から知られている民謡《グリーンスリーヴズ》のメロディを使いました。これを1934年にL.グリーヴズ が独立した作品として小オーケストラ用に編曲したのがこの幻想曲です。

    【解説】長谷川勝英

  3. ワルツ「ウィーンの森の物語」(J.シュトラウス2世)

    “ワルツ王” ヨハン・シュトラウス2世 (1825-1899) の《美しく青きドナウ》と並ぶワルツの傑作《ウィーンの森の物語》は1868年6月19日、ウィーンのフォルクスガルテン (市民公園) で開かれたプロムナードコンサートで作曲者自身の指揮によって初演されました。J.シュトラウス2世が故郷ウィーンに寄せる愛情がいっぱいに盛り込まれたワルツです。

    【解説】長谷川勝英

  4. 月の光(ドビュッシー)

    《ベルガマスク組曲》は1890年に書かれていますから、印象主義音楽を代表するC.ドビュッシー (1862-1918) の初期の作品に属します。4つの小曲から構成されており、その第3曲が「月の光」です。おそらくドビュッシーのピアノ作品の中でもっとも有名な1曲でしょう。月が美しく光輝く様子が見事に描き上げられています。

    【解説】長谷川勝英

  5. わが夢の都ウィーン(ジーツィンスキー)

    「ウィーン、ウィーン、お前だけが私の夢の都でいてほしい」と歌われるこの作品は、ウィーンを讃えた歌としてあまりにも有 名です。しかし作詞・作曲したR.ジーツィンスキーやこの作品については、私が持っている楽譜にも生没年、作曲年の記載はなく、詳しいことは分かっていません。

    【解説】長谷川勝英

  6. アンダンテ・カンタービレ(チャイコフスキー)

    P.I.チャイコフスキー(1840-1893) は弦楽四重奏曲を3曲書いていますが、これらが演奏される機会は決して多いとは言えません。しかし1871年に書かれた第1番ニ長調作品11の第2楽章「アンダンテカンタービレ」だけは広く知られています。ロシア民謡をもとに書かれたと言われ、哀愁を帯びた美しいメロディは印象的です。

    【解説】長谷川勝英

  7. そり滑り(モーツァルト)

    「メヌエット」が宮廷でのダンスであるのに対して、「ドイツ舞曲」は庶民のダンスです。W.A.モーツァルト(1756-1791) の《3つのドイツ舞曲》K.605のうち初めの2曲、ニ長調とト長調は晩年の1791年2月12日に書かれたことがわかっていますが、鈴とポストホルンで雪の上を走るそりの様子を描いた有名なハ長調の第3曲については不明です。

    【解説】長谷川勝英

  8. ユモレスク~故郷の人々(ドヴォルザーク~フォスター)

    A.ドヴォルザーク (1841-1904) のピアノ曲で、《スラヴ舞曲》の他に広く知られている作品と言えば、1894年に作曲した《ユモレスク》作品101の7でしょう。でも、現在ではオリジナルのピアノよりヴァイオリン用編曲による演奏で有名になって います。S.C.フォスター(1826-1864)の生涯は38年という短いものでしたが、200曲ほどのアメリカの風土に目指した歌を作詞・作曲しました。1851年に作曲された《故郷の人々》は代表作のひとつで、故郷を思う気持が切々と歌われています。

    【解説】長谷川勝英

  9. 花のワルツ~くるみ割り人形より(チャイコフスキー)

    チャイコフスキーのバレエ《くるみ割り人形》は1892年の12月にペテルブルクで初演されました。「クリスマス・イブの夜、夢の中で二十日ねずみの王様との戦いで人形たちの指揮官、くるみ割り人形を危ういところで助けたクララが、王子に姿を変えたくるみ割り人形に、お礼にとお菓子の国に招かれる」という話です。第2幕に演奏される「花のワルツ」は、この作品中もっとも有名な曲で、女王の侍女たちによる華麗な踊りです。

    【解説】長谷川勝英

  10. ワルツ~眠りの森の美女より(チャイコフスキー)

    《眠りの森の美女》は1890年1月15日、ペテルスブルクで初演されました。「17世紀、悪の精に呪いをかけられたオーロラ姫は100年の眠りにつき、100年後デジーレ王子の接吻で姫をはじめ、すべてが目を覚まし、姫と王子の結婚式が華やかに行なわれる」という物語。「ワルツ」は第1幕でオーロラ姫の16歳の誕生日の祝宴で、村娘たちが花を手にワルツを踊ります。

    【解説】長谷川勝英

  11. 金と銀(レハール)

    ヨハン・シュトラウス2世の《こうもり》とともにオペレッタの最高傑作に数えられている《メリー・ウィドウ》の作曲家、F.レハール (1870-1948) が軍楽隊楽長時代の1899年の春に開かれた舞踏会のために作曲したワルツです。序奏と3つのワルツ、コーダから出来ており、ウィンナ・ワルツの傑作のひとつです。

    【解説】長谷川勝英

  12. 朝~ペール・ギュント組曲より(グリーグ)

    ノルウェーの生んだ作曲家、E.グリーグ(1843-1907) はイプセン本人から戯曲「ペール・ギュント」のための劇音楽作曲の依頼を受け、1875年の夏に全23曲を書き上げ、1876年2月24日にクリスチャニア国民劇場で初演されました。「昔は豪農のおぼっちゃまだったが、今は母親オーゼと貧しい暮らしをしている、空想好きで村人の評判もよろしくないペール・ギュント」の物語です。「朝」は第4幕の前奏曲で、ペールが渡ったアフリカのモロッコの朝の雰囲気が描かれています。

    【解説】長谷川勝英

  13. 春の歌(メンデスルゾーン)

    《無言歌集》はF.メンデルスゾーン (1809-1847) が1830年から45年にかけて作曲した48曲のピアノ小品をまとめたものです。ロマンティックなほのぼのとしたメロディの《春の歌》は第5巻の第6曲 (作品62の6) は48曲中もっとも有名な1曲となっており、ヴァイオリン用編曲などでも知られています。

    【解説】長谷川勝英

  14. ワルツ(女学生)(ワルトトイフェル)

    ヨハン・シュトラウス2世とほぼ同じ時代に、フランスにおいてワルツやポルカなどを作曲した E.ワルトトイフェル (1837-1915) の《スケーターズ・ワルツ》とともに代表作となっているのが《女学生》です。1883年にP.ラーコムというシャンソン作曲家の「二重唱」とスペインの民族的なメロディをもとに作曲されました。

    【解説】長谷川勝英

  15. かじ屋のポルカ(ヨゼフ・シュトラウス)

    ヨハン・シュトラウス2世の次弟、ヨゼフ・シュトラウス (1827-1870) は兄ヨハンとはひと味違った作品を280曲ほどの作品を書きましたが、《かじ屋のボルカ》はワルツ《天体の音楽》、ワルツ《わが人生は愛と喜び》ともに代表作となっており、1869年3月13日、金庫製造会社主催の花火大会で初演されました。この会社に因んで、鉄床を用いた楽しい作品です。

    【解説】長谷川勝英

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