ヒーリング-心と耳がやすらぐ音楽-癒しのハープ~アラベスク 第1番
-心と耳がやすらぐ音楽-癒しのハープ~アラベスク 第1番
商品名 -心と耳がやすらぐ音楽-癒しのハープ~アラベスク 第1番
発売日 2023年07月05日
商品コード MICO-4290
JANコード 4571117356510
定価(税込) 1,980円
収録時間 61分31秒

楽療法の現場でもしばしば取り入れられているハープの倍音豊かな音色で聴く、クラシックやすらぎの名曲集。誰もが知るおなじみのクラシック曲から、より安らかなメロディーの楽曲をあつめました。「心と耳がやすらぐ音楽」シリーズ第三弾。


楽曲解説付


収録内容


  1. アラベスク 第1番 (ドビュッシー)

    《2つのアラベスク》は、フランスの作曲家ドビュッシー (1862-1918) の初期のピアノ曲。「アラベスク」は装飾的、幻想的な内容の楽曲を指し、シューマンやブルグミュラーの作も有名ですね。アラビア風の装飾模様と同じ語ですが、ドビュッシーのアラベスクは自然に沿って流れるラインを表現しており、同時代の美術運動「アー ル・ヌーヴォー」と響き合うとも言われています。とくに印象深い第1番を、ハープのための編曲版でお聴きください。

    【解説】2023年5月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
    http://reine-h.com(平野玲音ファンクラブ公式サイト)

    竹松 舞 (ハープ) • 編曲: H. ルニエ

  2. 亜麻色の髪の乙女 (ドビュッシー)

    ドビュッシー後期の《前奏曲》は、全2巻 (それぞれ12曲) のピアノ曲集。ほとんどの曲は内容にかかわる詩的なタイトルを付けられており、〈亜麻色の髪の乙女〉は第1巻の8曲目です。若い頃に作曲された歌曲がもととなっているようですが、ルコント・ド・リールの詩によるその歌曲自体は未発表。ドビュッシーは《前奏曲》の演奏に向け、「ピアノにハンマーがあることを忘れるように」という高度なヒントを遺しています。

    【解説】2023年5月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
    http://reine-h.com(平野玲音ファンクラブ公式サイト)

    篠崎史子 (ハープ)、アンサンブル・リュネール • 編曲:M. グランジャニー

  3. 月の光 (ドビュッシー)

    〈月の光〉は、ドビュッシーが1890年頃に書いた《ベルガマスク組曲》の3曲目。これもピアノのための作品ですが、ポール・ヴェルレーヌのフランス語の詩 『月の光』 に着想を得て創られました。「・・・・・悲しく美しい月の光は木々の鳥たちに夢を見させ噴水をうっとり啜り泣かせる大理石の像の間のすらりとした噴水を」というヴェルレーヌの詩の世界は、繊細かつ神秘的なハープの音にもぴったりなのではないでしょうか。

    【解説】2023年5月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
    http://reine-h.com(平野玲音ファンクラブ公式サイト)

    竹松 舞 (ハープ) • 編曲: V. クール

  4. 主よ、人の望みの喜びよ (J.S.バッハ)

    この厳かなコラール(賛美歌)は、J.S.バッハ (1685-1750) のカンタータ《心と口と行いと生活で》の終曲です。ドイツ語の元の歌詞は「イエスは変わらざるわが喜び」ですが、日本では、英語のタイトル "Jesu, Joy of Man's Desiring" を訳した邦題〈主よ、人の望みの喜びよ〉のほうで知られています。本来は4部合唱に、弦楽器、オーボエ、トランペットまでもが加わる大編成! 機会があれば、原曲もぜひお聴きになってみてください。

    【解説】2023年5月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
    http://reine-h.com(平野玲音ファンクラブ公式サイト)

    竹松 舞 (ハープ) • 編曲:竹松舞

  5. 五月の詩 (アッセルマン)

    アッセルマン (1845-1912) はベルギー生まれのフランスのハープ奏者・作曲家。1884年から1912年に急逝するまで、パリ音楽院ハープ科の教授としても活躍し、20世紀フランスを背負って立つハーピストたちを輩出しました。演奏会用練習曲《泉》を始め、ハープの曲を数十曲。それらに加え、他の作曲家が作った曲のハープ用のアレンジメントも遺しています。《五月の詩》は楽器を知り尽くした彼ならではの、かけがえのないレパートリーです。

    【解説】2023年5月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
    http://reine-h.com(平野玲音ファンクラブ公式サイト)

    松岡みやび (ハープ)

  6. カノン (パッヘルベル)

    ドイツの作曲家パッヘルベル (1653-1706) の《3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノン》は、クラシックのジャンルを超えて親しまれているヒット曲。オリジナルでは3つのヴァイオリンが、追いかけっこのように2小節ずつずらしながら同じメロディを奏でます。作曲の経緯は不明ですが、1694年10月23日のヨハン・クリストフ・バッ ハ (トラック 4 の J.S.バッハの兄)の結婚式のために書いたとする説が有力です。

    【解説】2023年5月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
    http://reine-h.com(平野玲音ファンクラブ公式サイト)

    竹松舞 (ハープ) • 編曲: S. マクドナルド L.ウッド

  7. 愛の夢 第3番 (リスト)

    リスト (1811-1886) は、ハンガリー王国ドボルヤーン (現在のオーストリア共和国ライディング)に生まれたピアニスト・作曲家。《愛の夢》は、もともと歌曲として書いた3つの曲を、リスト自身がピアノ用に編曲したもの。第3番はフェルディナント・フライリヒラートの詩による《おお、愛しうる限り愛せ》を原曲とした、ロマンティックな作品です。ハープで弾くと、ピアノよりもなお一層、「夢」の儚さが前面に出る気がします。

    【解説】2023年5月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
    http://reine-h.com(平野玲音ファンクラブ公式サイト)

    篠崎史子 (ハープ)、アンサンブル・リュネール • 編曲: H. ルニエ

  8. セレナード (シューベルト)

    オーストリアの作曲家シューベルト(1797-1828)の最晩年の歌曲を集めた《白鳥の歌》。その4曲目の〈セレナード〉とは、夕べに恋人の窓下で奏でられた音楽のこと。高校の音楽の時間に「秘めやかに闇を縫う我が調べ・・・・・・」と日本語で歌ったことを覚えていますが、皆様はいかがでしょうか? 野外で奏でるセレナードでは、持ち運びやすいリュートやギターが活躍したため、ハープで弾いても趣が感じられます。

    【解説】2023年5月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
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    松岡みやび (ハープ) • 編曲:F. ゴドフロワ

  9. グリーンスリーブス(イングランド民謡)

    イングランドの民謡であるこのメロディは、エリザベス朝の時代から、歴史上もっとも有名なものに数えられていたそうです。シェイクスピアの喜劇「ウィンザーの陽気な女房たち』(1602年出版) の中で《グリーンスリーブス》が引用されていることからも、この民謡の人気のほどがわかります。作曲者は不詳だそうで、ヘンリー8世が後に王妃となるアン・ブーリンのために書いたという説は、残念ながら伝説の域を出ていません。

    【解説】2023年5月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
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    松岡みやび (ハープ) • 編曲:松岡みやび

  10. シチリアーナ (レスピーギ)

    イタリアの作曲家レスピーギ (1879-1936)の《リュートのための古風な舞曲とアリア》は、16、17世紀のリュートの曲を、現代オーケストラのために編曲したもの。全部で3つの組曲はそれぞれ4曲から成っており、〈シチリアーナ〉は第3組曲の第3曲です。オリジナルの作者は不詳ですが、シチリアーナのたゆたうようなリズムに乗っまた、もの悲しく素敵なメロディ。ハープ版は、リュートとオーケストラの間といったところでしょうか?

    【解説】2023年5月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
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    竹松舞 (ハープ) • 編曲: M. グランジャニー

  11. 涙のパヴァーヌ (ダウランド)

    イングランド王国の音楽家ダウランド(1563-1626)のリュート歌曲《流れよ、わが涙》は、当時大変もてはやされた、彼の代名詞とも言える曲。もともとは《涙のパヴァーヌ》のタイトルで、1596年頃に器楽曲として作曲されました。ダウランドが書いたらしき歌曲の歌詞は、エリザベス朝時代の流行に合うメランコリーに満ちたもの。流れる涙を表すという下降する4つの音が、曲中に何度も現れて、感傷的な気分を盛り上げます。

    【解説】2023年5月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
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    竹松舞 (ハープ)

  12. タンゴ (サルツェード)

    サルツェード (1885-1961) はフランスのセファルディム (スペイン系ユダヤ人) の家系に生まれたハープ奏者・作曲家。パリ音楽院にてハープとピアノを学び、1909年ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場管弦楽団の首席ハープ奏者に就任。フィラデルフィアのカーティス音楽院でハープ科の教授も務めました。20世紀を代表するハーピストの一人であるサルツェードの《8つの舞曲による組曲》から、情熱的な〈タンゴ〉をどうぞ。

    【解説】2023年5月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
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    竹松舞 (ハープ)

  13. 組曲 ホ短調 BWV996 より アルマンド (J.S.バッハ)

    《組曲 ホ短調 BWV996》はトラック4と同様に、ドイツの大作曲家であるバッハの作品。彼が好んだラウテンヴェルク (別名リュート・チェンバロ。チェンバロよりも柔らかい音が出る) のために作曲されたらしいのですが、世にも稀な楽器なので、現代では主にギターやリュートで演奏されます。「プレリュード/アルマンド/クーラント/ サラバンド/ブーレ/ジーグ」という構成で、〈アルマンド〉は「ドイツ風」を意味する舞曲です。

    【解説】2023年5月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
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    松岡みやび (ハープ) • 編曲:M.-C. ジャメ・松岡みやび

  14. ねむの木の子守歌 (山本正美)

    山本正美 (1932-2003) は日本の女流作曲家 (映画『男はつらいよ』などの曲で知られる山本直純の妻)。《ねむの木の子守歌》は、上皇后美智子さまがお書きになった詩ねんねのねむの木眠りの木・・・・・・」に正美が曲づけしたものです。「ネムノキ」はマメ科ネムノキ亜科の落葉高木で、夜になると葉が合わさって閉じ、眠るように見えることからこの名前がついたとか。日本の自然や子をあやす情景が、ほのぼのと伝わってきます。

    【解説】2023年5月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
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    松岡みやび (ハープ) • 編曲 山畑松枝 松岡みやび

  15. ジムノペディ 第1番 (サティ)

    《ジムノペディ》は、フランスの作曲家サティ(1866-1925)が書いた3曲からなるピアノ曲。彼の代表作の一つです。「ジムノペディ」とは、裸の若者たちがダンスやスポーツ競技を披露した、古代ギリシアの都市国家スパルタの祭典のこと。第1番には「ゆっくりと苦しみをもって」という指示があり、やや憂鬱な雰囲気ですが、曲の作りは簡潔なので、イージーリスニングやバックグラウンド・ミュージックにも使われています。

    【解説】2023年5月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
    http://reine-h.com(平野玲音ファンクラブ公式サイト)

    松岡みやび (ハープ) • 編曲:松岡みやび

  16. 夢 (グランジャニー)

    グランジャニー(1891-1975)はパリ出身のハープ奏者・作曲家。音楽家の家庭に生まれ、ハープをアンリエット・ルニエに師事。パリ音楽院では(トラック5の作曲者) アルフォンス・アッセルマンにも薫陶を受けています。後半生はアメリカに住み、ジュリアード音楽学校のハープ科主任教授を務めました。〈夢〉は《3つの小品》の1曲目、詩人でもあったというグランジャニーならではの、ファンタジーがふわりと広がります。

    【解説】2023年5月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
    http://reine-h.com(平野玲音ファンクラブ公式サイト)

    松岡みやび (ハープ)

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