ジャズエレガント・ジャズ・ヴォーカル・ベスト18~こころが潤う大人乙女JAZZ
エレガント・ジャズ・ヴォーカル・ベスト18~こころが潤う大人乙女JAZZ
商品名 エレガント・ジャズ・ヴォーカル・ベスト18~こころが潤う大人乙女JAZZ
発売日 2019年01月23日
商品コード DYCP-4065
JANコード 4560427445687
定価(税込) 2,200円
収録時間 71分50秒

ゆったりとエレガントな時間を彩る女性ジャズ・ヴォーカル・ベスト。

聴きやすくてお洒落。ジャズ・ポップス界の歌姫たちによるスタンダード&カヴァー集。


歌詞・解説付


収録内容


  1. アマポーラ/小野リサ

    小野リサは10歳までの幼少時代をブラジルで過ごし、15歳からギターの弾き語りをスタート。1989年にデビュー、多くのヒット・アルバムがあり、2013年にはブラジル政府から“リオ・ブランコ国家勲章”が授与されました。日本でボ サノヴァをメジャーな存在にしたといっても過言ではない彼女が歌う「アマポーラ」は、1984年公開の映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』でも使用された曲です。アメリカに移住したスペイン出身の作曲家、ジョセフ・ラカジェが1924年に発表、様々な国の言葉で訳された歌詞があります。リサは1コーラス目を英語、2コーラス目をスペイン語で。“アマポーラ”はスペイン語で“ひなげしの花”を意味しています。

    【解説】2018年秋 菅野 聖

  2. ドリーマー/イリアーヌ

    1960年生まれ、ブラジル・サンパウロ出身のイリアーヌは来日回数も多い美人ピアニスト&ヴォーカリストです。1980年代を代表するアメリカのジャズ・フュージョン・グループ“ステップス・アヘッド"に加入したことで一気に知名度が上がり、ソロ活動を開始してからはヒット作を連発。ここで聞ける「ドリー マー」は2004年の人気アルバム『夢そよぐ風』からのナンバーで、ボサノヴァ界の巨匠、オスカー・カストロ・ネヴィス(g)、プライベートでもパートナーのマーク・ジョンソン(b)、ブラジルを代表するドラマー、パウロ・ブラガと共に録音。彼女のピアノ&ヴォーカルだけでなく、メンバーの演奏やエレガントなオーケストラ・サウンドにも耳を傾けてみてくださいね。

    【解説】2018年秋 菅野 聖

  3. ナイト・アンド・デイ/ディオンヌ・ワーウィック

    1940年生まれのディオンヌ・ワーウィックは、スター歌手、ホイットニー・ヒューストンの従姉妹としても知られているアメリカを代表する著名なヴォーカリストです。バート・バカラックの楽曲で立て続けにヒットを飛ばし、グラミー賞も度々受賞。歌っている「ナイト・アンド・デイ」は、コール・ポーターが1932年のミュージカル『陽気な離婚』の為に作詞/作曲し、以降、多くの歌手が取り上げ、今に受け継がれているスタンダード・ソングです。ディオンヌはヴァー ス(いわゆる、曲の前振りのような部分) からパフォーマンスし、メロディの美しさを表現。アルバム『ディオンヌ・ワーウィック・シングス・コール・ポーター』 (1990年録音) からのトラックです。

    【解説】2018年秋 菅野 聖

  4. スプリングタイム・ラフター/スパイロ・ジャイラ feat. バーシア

    爽やかで軽やかな空気を放つ「スプリングタイム・ラフター」を歌っているのは、1954年生まれでポーランド出身、イギリスを拠点に活動を続けている人気シンガー、バーシアです。彼女はUKのポップス・グループ“マット・ビアンコ”を経てソロ・デビューしました。ジャズやR B、ボサノヴァ等、様々なサウンドのポイントを押さえながらスタイリッシュなパフォーマンスで人々を魅了、2018年には7年振りとなる新作も発表しました。ここで聞ける音源 はアメリカの人気フュージョン・バンド、スパイロ・ジャイラのアルバム『ゴット・ザ・マジック』(1999年リリース) に参加した時のものです。ご機嫌なプレイに溶け合うタイム感のある歌声です。

    【解説】2018年秋 菅野 聖

  5. わが恋はここに/リサ・スタンスフィールド

    リサ・スタンスフィールドは1966年生まれ、イギリス出身の人気歌手でニック・ミード監督の映画『スウィング』 (1999年公開)で銀幕デビューもしました。そのオリジナル・サウンドトラックに収められている1曲が「わが恋はここに」です。ブルース・スプリングスティーン率いる“E・ストリート・バンド”でも活躍していたクラレンス・クレモンズのサックス・ブロウからスタートし、華やかなビッグバンド演奏に乗ってリサのヴォーカルもクレッシェンド! 実はこの曲、アメリカを象徴するコンポーザー、ジョージ・ガーシュウィンが未完のまま他界し、ピアニストのオスカー・レヴァントと作曲家のヴァーノン・デュークが協力して完成させたという逸話が残っています。

    【解説】2018年秋 菅野 聖

  6. テイキング・ア・チャンス・オン・ラヴ/ジェーン・モンハイト

    「テイキング・ア・チャンス・オン・ラヴ」は1940年のミュージカル『キャビン・イン・ザ・スカイ』の挿入歌として書かれた作品です。日本では「恋のチャンスを」いう邦題でも親しまれていますが、この曲を子供の頃から愛聴していたという1977年生まれのジェーン・モンハイトは、2004年にリリースした同名タイトルのアルバムに収録しました。流麗なフェイクやスキャットを織り交ぜながらスウィンギンに歌う彼女はニューヨークの出身。実力あるジャズ・ヴォーカリストを続々と輩出している〈セロニアス・モンク・コンペティション〉のヴォーカル部門で2位を獲得したのが1998年、その2年後にアルバム『マイ・フーリッシュ・ハート』でメジャー・デビューしています。

    【解説】2018年秋 菅野 聖

  7. アンフォゲッタブル/アレサ・フランクリン

    「アンフォゲッタブル」は、アーヴィング・ゴードンが作詞/作曲を手掛けた1951年の作品です。ナット・キング・コールが歌い大ヒットし、1959年には“ブ Arethaルースの女王”ことダイナ・ワシントンのヴァージョンがリヴァイヴァル・ヒット。そのダイナが1963年に39歳で次の世界へと旅立ちます。翌年、彼女を敬愛していたアレサ・フランクリンがアルバム『ア・トリビュート・トゥ・ダイナ・ワシントン』を制作。その中に収められているのがここで聞ける「アンフォゲッタブル」です。“近くにいても遠くにいても忘れられない人、それはアナタ”とひと言、ひと言を噛みしめるように歌う“クイーン・オブ・ソウル”ことアレサ。彼女も多大なる功績を残して2018年、76歳でダイナ・ワシントンのいる世界へと逝ってしまいました。

    【解説】2018年秋 菅野 聖

  8. マスカレード/セルジオ・メンデス & ブラジル'77

    アメリカのシンガー・ソングライター、レオン・ラッセルが1972年に発表した「マスカレード」は、翌年、カーペンターズが歌い、ヒットしました。さらにジャズ・ギタリスト&ヴォーカリストのジョージ・ベンソンが1976年のアルバム『ブリージン』でカヴァーし、楽曲のファンが拡大します。実は、その2年前にブラジル出身のアーティスト、セルジオ・メンデス率いるブラジル'77もアルバム『ヴィンテージ'74』に収録していました。それがこのヴァージョンです。歌っているのは彼らの前作『ラヴ・ミュージック』からメンバーになったシンガー、ボ ニー・ボウデン。繊細なアレンジ、卓越した演奏、抑揚を効かせた歌声が切ない心情を伝えています。

    【解説】2018年秋 菅野 聖

  9. コム・ダビチュード-マイ・ウェイ-/クレモンティーヌ

    フランク・シナトラの代表曲でもある「マイ・ウェイ」。実はこの曲、元々は、1960年代~70年代にかけて大活躍したフランスのシャンソン歌手、クロード・フランソワ (1939年~1978年) が歌っていた「コム・ダビチュード」が原曲で、そのメロディに1941年生まれ、カナダ出身のシンガー・ソングライター、ポール・アンカが英詞を付け「マイ・ウェイ」としてシナトラに提供しました。1969年にレコードが発売されると世界的な大ヒットとなり、多くの歌手がカヴァー。1963年生まれ、パリ出身のクレモンティーヌは母国語を慈しむように原曲の歌詞で吹き込んでいます。どちらかといえば力強く歌い上げるイメージの曲ですが、彼女はメロディに言葉をそっと乗せるように表現しています。

    【解説】2018年秋 菅野 聖

  10. サニー/アン・バートン

    1938年生まれ、ナッシュヴィル出身のシンガー・ソングライター、ボビー・ヘブがジェリー・ロスのプロデュースで1966年に発表し、世界的に大ヒットさせた曲が「サニー」です。1963年、ボビーが慕う実兄、ハロルドがトラブルに巻き込まれ他界、その彼を偲んで作り上げたと言われています。ソウル・シンガー及びジャズ・ミュージシャンも多くカヴァーしていますが、オランダを代表する実力派ジャズ・ヴォーカリスト、アン・バートンも名盤『ブルー・バートン』(1967年)で哀愁を帯びた歌声を残しました。彼女をサポートするルイス・ヴァン・ダイク・トリオの演奏も絶品で、歌詞の合間に聞こえるちょっとしたオブリガート(フレーズや伴奏) にも心が奪われます。

    【解説】2018年秋 菅野 聖

  11. フィール・ライク・メイキン・ラブ/マリーン

    ジーン・マクダニエルスが作詞/作曲した「フィール・ライク・メイキン・ラヴ」は、1974年にロバータ・フラックが大ヒットさせ、その後、多くのシンガーがカヴァーしました。例えば、1942年生まれの歌手、マリーナ・ショウがアルバム『フー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイ』に収録したヴァージョンは日本でも大人気です。フィリピン出身、19歳から日本を拠点に音楽活動を続けている ジャズ・ヴォーカリスト、マリーンは1枚目のアルバム『ファースト・ラヴのように』(1981年) の為に録音し、ここではそのトラックが楽しめます。因みに、その2年後、ザ・スクエアが提供した「マジック」は大ブレイク、今も彼女の代表曲として人気があります。

    【解説】2018年秋 菅野 聖

  12. ワン・ノート・サンバ/鈴木重子

    東京大学法学部卒業後の1995年、ヴォーカリストとしてデビューした鈴木重子が翌年リリースしたセカンド・アルバム『ブリーザ』に収録されている1曲です。トム・ジョビンことアントニオ・カルロス・ジョビンが作曲し、彼の友人でもあるニュートン・メンドンサがポルトガル語作詞をしましたが、後にジョビンが英語訳詞を付けました。重子をサポートしながら、ボサの世界へ導いているのはブラジル出身の歌手、ドリヴァル・カイミの長男で1960年代から作・編曲家、ギタリストとして活躍しているドリ・カイーミです。彼が奏でる繊細なギターと重子のヴォイスが見事にブレンドした「ワン・ノート・サンバ」は、ドリの軽やかなスキャットも抜群で曲全体に柔らかなコントラストを生み出しています。

    【解説】2018年秋 菅野 聖

  13. イン・マイ・ライフ/タック & パティ

    1965年にリリースされたビートルズのアルバム『ラヴァー・ソウル』収録曲「イン・マイ・ライフ」をアメリカの夫婦デュオ、タック&パティがカヴァー。ふたりは1978年にオーディションで出逢い意気投合。コンビを組んだ後、1981年に結婚し、1988年デビュー。コンスタントにアルバムを発表している彼等は、この曲を1994年にリリースした4作目の『ラーニング・ハウ・トゥ・フライ』に収めました。元々、日本盤のボーナス・トラック用に録音していたそうですが、アメリカのスタッフからも要望があり本編の10曲目に収録したという経緯があります。穏やかな歌声と温もりあるギターの音色は、ビートルズのオリジナルとはまた別の角度で楽曲の魅力を伝えています。

    【解説】2018年秋 菅野 聖

  14. ジンジ/メイヤ

    1959年にアントニオ・カルロス・ジョビンが作曲し、ブラジルのインディーズ・レーベル“エレンコ”の社長としても活躍したアロイージオ・ヂ・オリヴェイラが作詞を手掛けたナンバーです。“ジンジ"とは彼の妻の愛称で、ボサノヴァ創世記に人気を博した女性シンガー、シルヴィア・テリスのこと。その彼女が1966年に他界してしまったことで「ジンジ」はシルヴィアを偲ぶ歌とも言われるようになりました。レイ・ギルバートが書いた英詞で歌っている1969年生まれのメイヤは1996年にソロ・デビューしたスウェーデン・ストックホルム出身のポップス・シンガーで、ファースト・アルバムからの「クレイジー」が大ヒット。「ジ ンジ」は2004年のアルバム『メロウ』に収録されています。

    【解説】2018年秋 菅野 聖

  15. ヒューマン・ネイチャー/ケイコ・リー

    1995年にアルバム『イマジン』でデビューした日本を代表するジャズ歌手、ケイコ・リーが歌う「ヒューマン・ネイチャー」は、1983年にマイケル・ジャクソンがリリースしたナンバーです。作詞はカーペンターズの「トップ・オブ・ザ・ワールド」や「イエスタディ・ワンス・モア」などを書いたジョン・ベティスで、作曲はTOTOのオリジナル・メンバー/キーボード奏者のスティーヴ・ポーカロ。ジャズ界の帝王、マイルス・デイヴィスもこの曲の大ファンで、自身のアルバム『ユア・アンダー・アレスト』(1985年) で披露しました。ケイコ・リーは1999年リリースのアルバム『デイ・ドリーミング』に収録。トランペット・ソロは五十嵐一生、ベースはジャズ界の巨匠、ロン・カーターです。

    【解説】2018年秋 菅野 聖

  16. オープン・ドア/リサ・エクダール

    とてつもなくチャーミングでキュートな声が癖になるリサ・エクダールは“ロリータ・ヴォイス”と紹介されることも多い1971年生まれ、スウェーデン出身のシンガーです。北欧ジャズが日本でも注目され、水面下で広まりつつあった1994年にデビューし、いきなり本国とフランスでブレイクしました。以降、スウェーデン語と英語の両方で歌い、彼女にしか出せない世界観の作品を残し続けています。ロマンティックなムードが全編に漂う「オープン・ドア」は、この曲で演奏もしているギタリスト/プロデューサーのサルヴァドーレポーが書いたナンバー。リサ・エクダールの歌声は吐息までもがスウィーティーで、ファンタジー・ワールドへ誘っているかのようです。

    【解説】2018年秋 菅野 聖

  17. 星屑のサンバ/サラ・ヴォーン

    1990年に66歳という若さで他界したサラ・ヴォーンは1940年代にデビュー。類い希なる声域の持ち主で、豊かなヴォイスを見事なまでにコントロールしながら独自のスタイルを確立し、多くの名唱を残しました。ジャンルに縛られることなく様々な楽曲にチャレンジし、自分色に染め変えてしまうジニアス。例えば、ボサノヴァのナンバーもサラが歌えば、それまでになかった化学変化を起こします。1987年にレコーディングし、結果的に遺作となってしまったアルバム『ブラジリアン・ロマンス』からの「星屑のサンバ」(原題:「ソー・メ ニー・スターズ」) は、淋しさを抱えながら無数に輝く星をそっと見つめる姿が目に浮かびます。晩年の歌声とは思えないトラック。

    【解説】2018年秋 菅野 聖

  18. ダニー・ボーイ/カーリー・サイモン

    弁護士、フレデリック・ウェザリーが歌詞を付け、現タイトルで発表したところ、楽曲の認知度が上がり、その後、ビング・クロスビーやハリー・ベラフォンテのヴァージョンがヒットしてファン層が広がりました。出兵する息子を想う親の気持ちを歌った内容とも言われていて、その心情を伝えるかのようにアメリカを代表するシンガー・ソングライター、カーリー・サイモンは静かにアカペラでスタート。次第に昂ぶっていく気持ちがダイレクトに伝わる、聴き手の胸を打つパフォーマンスです。

    【解説】2018年秋 菅野 聖

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