ジャズJAZZ AT THE CINEMA
JAZZ AT THE CINEMA
商品名 JAZZ AT THE CINEMA
発売日 2009年01月01日
商品コード MIBF-4039
JANコード 4571117351928
定価(税込) 2,619円
収録時間 77分59秒

「ティファニーで朝食を」「カサブランカ」などの名画を彩ったメロディを豪華ジャズ・アーティストの 名演でお届けする贅沢なひととき♪

解説・歌詞(英文/日本語翻訳=4,6,7,9,10,14,16,19,20)付


収録内容

*印は演奏のみの収録です


  1. 虹の彼方に / チェット・ベイカー 映画「オズの魔法使い」より *

    Over The Rainbow / CHET BAKER ~from "Wizard of Oz" (Harold Arlen )

    1939年に公開された映画『オズの魔法使い』で、ドロシーを演じたジュディ・ガーランドが劇中で歌い、大ヒットしたナンバーです。アカデミー歌曲賞も受賞したこの楽曲は、2001年にはRIAA(全米レコード協会)、NEA (国立芸術基金)、Scholastic Corporationの3社が主催した“20世紀の名曲”で、投票の結果、見事1位に輝きました。多くのミュージシャンによって演奏&歌い継がれている作品ですが、このアルバムでは、トランペットの美しい音色でしっとりとアプローチしているチェット・ベイカーのプレイをお楽しみください。ジャズ・ヴォーカリストとしても定評のあるイケ面=チェットが、1962年にイタリアで録音した演奏です。

    【解説】菅野 聖

  2. 私のお気に入り (マイ・フェイヴァリット・シングス) / ケニー・G 映画「サウンド・オブ・ミュージック」より *

    My Favorite Things / KENNYG ~from "The Sound of Music" (Richard Rodgers)

    最近では、CMソングとしてもお馴染みのメロディ。1965年公開のミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュー ジック』の中で、マリア役のジュリー・アンドリュースが歌っていました。雷を怖がる子どもたちに「私のお気に入り」を歌ってあげるマリアの姿を、すぐに思い出される方も多いのではないでしょうか。
    ストリングスをバックに流暢なソプラノ・サックスを吹いているのは、1956年生まれのケニー・Gです。ソプラノ・サックスによる「私のお気に入り」といえば、ジョン・コルトレーンによる名演奏も多数ありますので、チャンスがありましたら、ケニー・Gのプレイと聴き比べてみると面白いと思います。

    【解説】菅野 聖

  3. 雨に唄えば / リチャード・ストルツマン 映画「雨に唄えば」より *

    Singin' In The Rain / RICHARD STOLTZMAN ~from "Singin'in The Rain" (Nacio Herb Brown)

    まるで雨音そのものといったオープニング部分のアレンジに心奪われる「雨に唄えば」。演奏しているクラリネット奏者、リチャード・ストルツマンは、クラシック界のみならず、ジャズ・ミュージシャンとの共演も多く、ジャンルを問わず幅広い活動をしています。アドリブ部分でグレン・ミラーの「イン・ザ・ムード」のフレーズを織り交ぜるなど、ちょっとした遊び心も感じさせる演奏です。
    1929年の映画『ハリウッド・レヴュー』で歌われた「雨に唄えば」を基に脚本が書かれ、同名ミュージカル映画が完成。雨の中でジーン・ケリーが歌うシーンは、余りにも有名です。

    【解説】菅野 聖

  4. ムーン・リヴァー / アン・マーグレット 映画「ティファニーで朝食を」より

    Moon River / ANN MARGRET ~from "Breakfast at Tiffany's" (Johnny Mercer / Henry Mancini)

    映画『ティファニーで朝食を』の中で、窓辺に座りアコースティック・ギターを抱えたオードリー・ヘプバーンが歌っていた「ムーン・リヴァー」。スタンダード・ソングとして、世界中の人々に愛されている1曲です。ところで、この「ムーン・リヴァー」というタイトルは、作詞を手掛けたジョニー・マーサーの実家の近くにある川の愛称から名付けられたとか。
    アン・マーグレットは1941年生まれの美人歌手&女優。ここでは、20歳の時にレコーディングしたアルバム『オン・ザ・ウェイ・アップ」に収録されていた歌声が楽しめます。原曲のイメージを壊さずに仕上げています。

    【解説】菅野 聖

  5. 星に願いを / ザ・ジャズ・ネットワークス feat.ロイ・ハーグローヴ 映画「ピノキオ」より *

    When You Wish Upon A Star / THE JAZZ NETWORKS feat. ROY HARGROVE ~from "Pinocchio" (Leigh Harline)

    日本とアメリカのジャズ・ミュージシャンによって構成されたユニット、その名もジャズ・ネットワークスによる第2弾アルバム『美女と野獣』(1993年発表) に収録されていた「星に願いを」。1969年生まれ、テキサス出身の人気トランペット奏者で、現在、ジャズとヒップ・ホップを自在に行き来しているロイ・ハーグローヴをフィーチャーした演奏は、非常に温もりがあり、心を和ませてくれます。椎名豊のピアノも絶品です。
    ディズニー映画『ピノキオ』(1940年)の主題歌ではありますが、今や名スタンダード・ソングとして、多くのミュージシャンによってカヴァーされています。

    【解説】菅野 聖

  6. いつか王子様が / リナ・ホーン 映画「白雪姫」より

    Someday My Prince Will Come/LENA HORNE ~from "Snow White and The Seven Dwarfs" (Larry Morey / Frank Churchill)

    ジャズ界の帝王、マイルス・デイヴィスや、人気ジャズ・ピアニスト、ビル・エヴァンスの演奏などでも知られる「いつか王子様が」は、1937年に公開されたディズニー初の長編映画『白雪姫』の挿入歌です。グリム童話の物語を原作としたこの作品、世界初のカラー長編アニメという歴史的な作品でもあり、70年以上経った今もその人気は衰えを知りません。
    リナ・ホーンは、アメリカを代表するシンガー&女優。ゴードン・ベックのピアノに乗って、冒頭からエモーショナルに唄い上げるリナ、ワン・コーラス終了後に登場するフィル・ウッズによるサックス・プレイもビューティフルです!

    【解説】菅野 聖

  7. 酒とバラの日々 / ヘンリー・マンシーニ楽団 映画「酒とバラの日々」より

    Days Of Wine And Roses / HENRY MANCINI AND HIS ORCHESTRA ~from "Days of Wine and Roses" (Johnny Mercer / Henry Mancini)

    「ムーン・リヴァー」同様、ジョニー・マーサー&ヘンリー・マンシーニのコンビによって誕生した名曲「酒とバラの日々」。ジャック・レモン主演の同名の映画では、オープニングのタイトル・バックでいきなり男女混成コー ラス・ヴァージョンが流れます。そう、まさに、このアルバムに収められている歌声からスタートするのですが、映画を御覧になっていない人もメロディだけは耳馴染みがあるのでは?
    ロマンティックなメロディとは裏腹に、実はこの映画の内容はかなりシリアスで、幸せだった夫婦がアルコール依存症に苦しんでいく様が描かれています。

    【解説】菅野 聖

  8. 黒いオルフェ (カーニヴァルの朝) / ポール・デスモンド 映画「黒いオルフェ」より *

    Theme From "Black Orpheus" (Manha De Carnaval) / PAUL DESMOND ~from "Orfeu Negro (Black Orpheus)" (Antonio Maria / Luiz Bonfa)

    1959年に公開された『黒いオルフェ』のテーマ曲です。全編に渡ってボサ・ノヴァとサンバの香りに包まれている映画で、特に、サウダージ (哀愁/郷愁) 感一杯のこの曲は、幅広い層から愛されています。ここでは、ウエスト・コースト・ジャズを代表するポール・デスモンドの軽やかでソフトなアルト・サックス・プレイと、ジム・ホールが奏でるギターの響きが聴きものです。この演奏が収められているアルバム『テイク・テン』は、デスモンドの代表傑作。なお、彼の名を一躍有名にした自身作曲&演奏の「テイク・ファイヴ」は、デイヴ・ブルーベック・カルテットのアルバム『タイム・アウト』に収録されています。

    【解説】菅野 聖

  9. 雨にぬれても / ペリー・コモ 映画「明日に向って撃て!」より

    Raindrops Keep Falling On My Head / PERRY COMO ~from "Butch Cassidy and The Sundance"(Hal David / Burt Bacharach)

    フランク・シナトラやビング・クロスビー等と同様に、アメリカを代表する大スター、ペリー・コモが、1970年に発表した人気アルバム『イッツ・インポッシブル』に収録されている「雨にぬれても」。アメリカン・ニューシネマの傑作『明日に向かって撃て!』の挿入歌で、B.J.トーマスが唄い、アカデミー主題歌賞を受賞した楽曲です。全米1位にもなったこの曲は、作詞がハル・デヴィッド、作曲はバート・バカラックが手掛けていますが、バカラックといえば、それまでになかったアプローチで、ロマンティックなフレーズを数々と生み出した天才音楽家。作品の多くは非常にキャッチーですが、中でも「雨にぬれても」は彼の代表作といえるでしょう。

    【解説】菅野 聖

  10. うわさの男 / ルイ・アームストロング 映画「真夜中のカーボーイ」より

    Everbody's Talkin' (Echoes) / LOUIS ARMSTRONG ~from "Midnight Cowboy" (Fred Neil)

    “サッチモ”の愛称で知られるルイ・アームストロングは、ジャズ・トランペット奏者&ジャズ・ヴォーカリストとして1920年代から大活躍。1971年に他界するまでの間に多くの名演&名唱を残し、様々なミュージシャンに多大なる影響を与えました。1969年の映画『真夜中のカーボーイ』(ジョン・ヴォイト、ダスティン・ホフマン主演) の主題歌で、ニルソンが唄って大ヒットとなった「うわさの男」も、サッチモが唄うとオリジナルの印象とはガラリと変わります。いかに自分らしく個性的にパフォーマンスをするか、それがジャズ・ミュージシャンの神髄なのです。それにしても、一度聴いたら忘れられない最高のしゃがれ声!

    【解説】菅野 聖

  11. アイ・ガット・リズム / オスカー・ピーターソン 映画「巴里のアメリカ人」より *

    I Got Rhythm / OSCAR PETERSON ~from "An American in Paris"(George Gershwin)

    クラシックとポピュラーの両分野で活躍し、「ラプソディ・イン・ブルー」など数々の傑作を生み出したアメリカを代表する大作曲家、ジョージ・ガーシュインの代表作でもある「アイ・ガット・リズム」。この曲は、ヴィンセント・ミネリ監督、ジーン・ケリー&レスリー・キャロン主演の映画で、音楽は全てガーシュイン・ナンバーで綴られている『巴里のアメリカ人』の挿入歌として使われています。ご機嫌な高速プレイで、惜しげもなく最高のテクニックを披露しているオスカー・ピーターソンは、“鍵盤の皇帝”ともいわれたカナダ出身のジャズ・ピアニスト。残念ながら、2007年12月23日、82歳で他界しました。

    【解説】菅野 聖

  12. ラウンド ミッドナイト / ソニー・ロリンズ 映画「ラウンド・ミッドナイト」より *

    'Round Midnight / SONNY ROLLINS ~from "'Round Midnight"(Cootie Williams / Thelonious Monk)

    映画『ラウンド・ミッドナイト』は、“モダン・ジャズ・ピアニストの祖”という異名を持つ、バド・パウエルの実 話を基に描いた作品で、1940年代から活躍したジャズ・サックス奏者、デクスター・ゴードンが主演を務めました。映画のタイトルにもなった「ラウンド・ミッドナイト」という曲は、やはり1940年代から活躍したジャズ・ピアニスト、セロニアス・モンクが作曲したジャズ・ナンバーで、ジャズ・ミュージシャンだったら一度は演奏したことがあるといっても過言ではない程の名曲です。マイルス・デイヴィスの演奏などでも有名なこの曲を、今回は、テナー・サックスの巨匠、ソニー・ロリンズの極太なプレイでお楽しみください。

    【解説】菅野 聖

  13. タクシードライバーのテーマ / トム・スコット 映画「タクシー・ドライバー」より *

    Theme From "Taxi Driver" / TOM SCOTT ~from "Taxi Driver"(Bernard Herrmann )

    公開当時(1976年) 13歳だった、ジョディ・フォスターが出演している映画といえば、名作『タクシードライバー』です。マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演のこの作品は、第26回カンヌ国際映画祭パルム・ドール賞を受賞しました。映画に寄り添うように流れていたバーナード・ハーマン作曲のテーマ曲は、耳にするだけでニューヨークの夜の香りが感じられます。艶めかしく魅惑的な音色のアルトサックスプレイヤーは、グラミー常連アーティスト、トム・スコットです。ジャズ&フュージョン界ではヒーロー的存在で、ロック&ポップスの著名なミュージシャンのサポートも数多くしています。

    【解説】菅野 聖

  14. アズ タイム・ゴーズ・バイ / タック&パティ 映画「カサブランカ」より

    As Time Goes By / TUCK & PATTI ~from "Casablanca"(Herman Hupfeld)

    ハンフリー・ボガード&イングリッド・バーグマン主演の映画『カサブランカ』は、時代と国境を越えて愛され続けている名作中の名作です。洒落たセリフも多く、例えば“君の瞳に乾杯”などもそのひとつ。映画のテーマ曲でもある「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」は、劇中でもキー・ポイント的な役目を果たしていました。
    タック&パティは、ギタリスト、タック・アンドレスとヴォーカリスト、パティ・キャスカートによる人気デュオで、ふたりは公私共に良きパートナー。パティのディープなヴォイスは勿論、彼女の歌声を静かに支えるアコースティックなギター・プレイが心に染み渡ります。流石、夫婦ならではの息の合った見事なパフォーマンス!

    【解説】菅野 聖

  15. ニュー・シネマ・パラダイス / フィリップ・アーバーグ 映画「ニュー・シネマ・パラダイス」より *

    Cinema Paradiso / PHILIP AABERG ~from "NUOVO CINEMA PARADISO (CINEMA PARADISO)"(Ennio Morricone)

    イタリア映画『ニュー・シネマ・パラダイス』は、我が国でも大ヒットとなり、単館ロードショー史上、最高興行収益を上げました。切ないストーリーに多くの日本人も涙した大傑作ですが、劇中に流れる音楽によってその効果がアップしたのは間違いありません。特に映画と同名曲は、TV-CMなどでも使われていますので、映画自体を御覧になっていない人もお馴染みのメロディだと思います。
    このアルバムには、ピアニストの鬼才、フィリップ・アーバーグのソロ演奏が収められています。繊細なタッチで楽曲の良さを最大限に表現しているフィリップ。曲と演奏者が完全に一体化した瞬間といえるでしょう。

    【解説】菅野 聖

  16. 夜も昼も / ヘレン・メリル 映画「夜も昼も」より

    Night And Day/HELEN MERRILL ~from "Night and Day"(Cole Porter)

    バース部分は、ギター&フィンガー・スナッピンだけという、個性的なアレンジが印象的な「夜も昼も」。 ヴォーカリストは、「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」の名唱で知られるヘレン・メリルです。親日家としても有名な彼女は、2008年、79歳の現在も来日公演を行い、往年のファンを魅了しました。
    「夜も昼も」は、アメリカの偉大な作詞&作曲家、コール・ポーターが手掛けた作品で、元々はミュージカル『陽気な離婚』の為に書き下ろされ、後に映画化された『コンチネンタル』にも使われ、さらには1946年に公開された彼の伝記映画のタイトルにもなっています。映画監督は『カサブランカ』のマイケル・カーティズ。

    【解説】菅野 聖

  17. エンターテイナー / ジェームズ・レヴァイン 映画「スティング」より *

    The Entertainer / JAMES LEVINE ~from "The Sting"(Scott Joplin )

    1973年公開の映画『スティング』は、『明日に向かって撃て!』で共演したポール・ニューマンとロバート・レ ッドフォードが再び顔を合わせた作品です。“どんでん返し”といえばこの作品がまず挙げられるほど見事なストーリー展開で、しかも全体的に洒落たムードが漂っています。
    テーマ曲として使われた「エンターテイナー」は、ラグタイム王、スコット・ジョプリンが1902年に作曲したナンバー。映画『スティング』で使われたことで大ヒットとなりました。このアルバムでは、クラシックのピアニスト&コンダクターとして大活躍中のジェームズ・レヴァインによる演奏が収められています。

    【解説】菅野 聖

  18. シェルブールの雨傘 (アイ・ウィル・ウェイト・フォー・ユー) / ミシェル・ルグラン 映画「シェルブールの雨傘」より *

    Les Parapluies De Cherbourg (I Will Wait For You) / MICHEL LEGRAND ~from "Les Parapluies De Cherbourg (The Umbrellas of Cherbourg)" (Michel Legrand)

    ジャズ・ピアニストとしても活躍しているフランスを代表する音楽家、ミシェル・ルグラン。1932年生まれの彼 は、現在に至るまで多くの映画音楽を手掛けています。彼の代表作といえば、やはり「シェルブールの雨傘」でキマリ!様々なセルフ・カヴァーの中から、今回は“数あるアルバム中、三本の指に入る自信作”と自らが語ったオーケストラ・アルバム 『トゥエンティ・ソングス・オブ・ザ・センチュリー』に収録されている華麗なるヴァージョンを収めました。ちなみにこの曲は、カトリーヌ・ドヌーブ主演、同名のミュージカル映画の為に書かれた楽曲で、映画の台詞も全てメロディがつけられた、オペラ的な演出が施されています。

    【解説】菅野 聖

  19. イット ハッド・トゥ・ビー・ユー / ダイナ・ショア 映画「アニー・ホール」より

    It Had To Be You / DINAH SHORE ~from "Annie Hall"(Gus Kahn / Isham Jones)

    映画監督、脚本家、俳優として多彩な才能を発揮し続けているウディ・アレン。幼い頃からジャズ好きだった彼は、クラリネット奏者としての顔も持つほどで、当然、ウディの映画にはジャズが欠かせない小道具のひとつになっています。例えば、自らも主演し、数々の賞を受賞した『アニー・ホール』では、ジャズ・スタンダード・ナンバー「イット・ハッド・トゥ・ビー・ユー」が印象的に使われていました。
    ダイナ・ショア(1916年生まれ、1994年没)は、アメリカのスター・シンガー&女優。日本でも「ボタンとリボン」「青いカナリア」が大ヒットしています。

    【解説】菅野 聖

  20. いそしぎ (ザ・シャドウ・オブ・ユア・スマイル) / ビック・ダモン 映画「いそしぎ」より

    The Shadow Of Your Smile /VIC DAMONE ~from "The Sandpiper"(Paul Francis Webster/Johnny Mandel)

    ポール・フランシス・ウェブスターが作詞、ジョニー・マンデルが作曲した「ザ・シャドウ・オブ・ユア・スマイル」は、リチャード・バートンとエリザベス・テイラーが主演した1965年の映画『いそしぎ』の主題歌で、日本では映画と同タイトルで認知されています。映画が公開された後、日本のジャズ・クラブでは毎日のようにリクエストされるほど大人気となった有名曲ですが、その割には“いそしぎ”が“磯シギ”という鳥の名前だとご存じない方も多いようです。
    アメリカの人気歌手、ヴィック・ダモンは、美声を響かせながら余裕たっぷり、ムーディに唄い上げています。

    【解説】菅野 聖

  21. 一晩中踊り明かそう / アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ 映画「マイ・フェア・レディ」より *

    I Could Have Danced All Night/ART BLAKEY & THE JAZZ MESSENGERS (Frederick Loewe) ~from "My Fair Lady"

    いきなりパワフルなアート・ブレイキーのドラム・ソロでスタートする「一晩中踊り明かそう」は、『マイ・フェア・レディ』の挿入歌です。ブロードウェイ・ミュージカルでは、ジュリー・アンドリュースが、映画ではオードリー・ヘプバーンが主演しました。
    ブレイキーは、ジャズの歴史を語る上で欠かせない偉大なるドラマーで、ジャズ・メッセンジャーズのリーダーとしても活躍。代表曲「モーニン」によって、日本にファンキー・ジャズ・ブームを起こした立役者でもあります。ここに収められている「マイ・フェア・レディ」には、ジャズの醍醐味がたっぷりと詰まっています。

    【解説】菅野 聖

  22. ロミオとジュリエットより~愛のテーマ / フィリップ・アーバーグ 映画「ロミオとジュリエット」より *

    Romeo & Juliet-Love Theme / PHILIP AABERG ~from "Romeo E Giuletta (Romeo and Juliet)" (Nino Rota)

    映画『太陽がいっぱい』や『ゴッドファーザー』などの音楽を手掛けたイタリアの作曲家、ニーノ・ロータが、この世に送り出した最高のメロディを、フィリップ・アーバーグによるドラマティックなピアノ演奏で、このアルバムは幕を閉じます。
    シェイクスピアの悲劇『ロミオとジュリエット』は、繰り返し映画化され、最近では、レオナルド・ディカプリオが主演した現代版も話題を呼びました。しかし、1968年に公開されたオリビア・ハッセー主演作は、今でも語り継がれる程の人気で、主題歌“愛のテーマ”と共に、この先も色褪せることはないでしょう。名作に名曲あり!

    【解説】菅野 聖

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