ジャズ日本のジャズ・ベスト~みんなが聴いた想い出のメロディー
日本のジャズ・ベスト~みんなが聴いた想い出のメロディー
商品名 日本のジャズ・ベスト~みんなが聴いた想い出のメロディー
発売日 2022年07月20日
商品コード MICO-4274
JANコード 4571117356114
定価(税込) 2,750円
収録時間 DISC-1:78分27秒
DISC-1:75分04秒

ちょっと小粋で心躍るメロディーに溢れていた、懐かしい日本のジャズベスト。
日本のジャズを語るに欠かせない「シング・シング・シング」と「鈴懸の径」を収録。
北村英治、渡辺貞夫、鈴木章治、原信夫、秋吉敏子、ジョージ川口 他、スタンダード・ナンバーの名演をたっぷりと。


楽曲解説:原田和典(音楽評論家)


収録内容


    DISC-1
  1. オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート/フレッシュ&ノーブル・オーケストラ

    アメリカ映画『JFK』やNHK朝の連続テレビ小説『カ ムカムエヴリバディ』の挿入曲としても知られる、時代を超えたスタンダード・ナンバー (1930年作曲)。ここでは五十嵐明要のサックスに大きくスポットが当たる。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  2. 二人でお茶を/鈴木章治とリズム・エース

    1924年に作曲され、50年公開のミュージカル映画『二 人でお茶を』(ドリス・デイ主演)でリバイバル・ヒットした。クラリネット奏者の鈴木章治は、敬愛するベニー・グッドマンゆずりの瑞々しい音色で快演する。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  3. ザッツ・ア・プレンティ/南里文雄、宮間利之とニュー・ハード

    1914年に生まれたディキシーランド・ジャズの定番を、“戦前派ジャズマン”の代表格である南里文雄 (1910 年生まれ)が演奏。オーケストラの華やかなサポートを受けて、円熟のトランペット・プレイが輝く。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  4. あなたの想い出/北村英治とオール・スターズ

    1930年にピアニストのユービーブレイクが作曲。39年にベニー・グッドマンがとりあげて以降、多くのクラリネット奏者が後に続くことになった。北村英治の吹奏も、グッドマンへの深い敬意を感じさせるものだ。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  5. A列車で行こう/森寿男とブルー・コーツ

    “ジャズ・ビッグ・バンドの王者”デューク・エリントン・オーケストラが1941年に初録音した (二代目) テーマ・ソングを、1946年に結成された日本屈指のビッグ・バンドが演奏。編曲は小川俊彦が手がけている。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  6. シング・シング・シング/原信夫とシャープス・アンド・フラッツ(※)

    トランペット奏者・歌手のルイ・プリマが作曲し、1937年にベニー・グッドマン・オーケストラがカヴァーして以降、スウィング・ジャズの定番となった。クラリネットとド ラムが織りなすプレイは、まさに“白熱”の一言。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  7. モーニン/モダン・ジャズ・プレイボーイズ

    一世を風靡したグループ“アート・ブレイキー&ジャズ・ メッセンジャーズ”を象徴するメロディに、ピアニストの三保敬太郎が独自の編曲を施した。仲野彰のヴァルヴ・トロンボーン、宮沢昭のサックスも活躍。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  8. ワン・オクロック・ジャンプ/鈴木章治、前田憲男、宮間利之とニュー・ハード

    エリントン楽団と並ぶ“ジャズ・ビッグ・バンドの王者”、カウント・ベイシー・オーケストラが誇るテーマソング。鈴木章治のクラリネットが活躍する前田憲男の編曲には、ベイシー版と一味異なる趣きがある。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  9. レッツ・ダンス/原信夫とシャープス・アンド・フラッツ

    クラシック作曲家、ウェーバーの「舞踏への勧誘」からヒントを得たベニー・グッドマン・オーケストラのテーマ・ソング。“シャープス・アンド・フラッツ”の演奏もグッドマン楽団に負けず劣らずの輝きを放つ。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  10. セントルイス・ブルース/南里文雄、宮間利之とニュー・ハード

    “和製ルイ・アームストロング”とも呼ばれたトランペット奏者の南里文雄が、敬愛するルイの十八番をオーケストラと共にプレイ。我が国のジャズの礎を築いた巨匠が、キャリアの末期に残した貫禄の快演だ。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  11. あなたのそばに/弘田三枝子

    「スターダスト」の作者としても知られるホーギー・カーマイケルが書いた、もうひとつの名バラード。高名な「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」に出演経験のある(1965年)、弘田三枝子が情感豊かに歌う。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  12. ムーンライト・セレナーデ/鈴木章治、前田憲男、宮間利之とニュー・ハード

    スウィング・ジャズ黄金時代、ベニー・グッドマン・オーケストラと人気を二分したグレン・ミラー・オーケストラのテーマ曲。ミラー・サウンドの特色であるクラリネットの響きはもちろん、トロンボーンのソロも美しい。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  13. イン・ア・センチメンタル・ムード/沢田駿吾と彼のグループ

    デューク・エリントンが書いた極め付きの名旋律。エリントンとジョン・コルトレーンの歴史的共演でも知られるバラードだが、沢田駿吾はストリングス(弦楽合奏)を従えて、実にキメ細かなギター演奏を聴かせる。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  14. パーディド/ジョージ川口とビッグ・フォー(※)

    トロンボーン奏者ファン・ティゾールが、デューク・エリントン・オーケストラ在籍中に作曲。よってエリントン・ナンバーのひとつとしても数えられる。4人組“ビッグ・ フォー”のプレイも、オーケストラ並みに絢爛豪華だ。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  15. ローズ・ルーム/北村英治とオール・スターズ

    1917年発表の楽曲だが、39年にベニー・グッドマンが演奏したことでスタンダード・ナンバーの仲間入りを果たした。ここでは、グッドマンとの共演経験を持つ北村英治のクラリネット吹奏で甘美なメロディを満喫したい。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  16. ムーン・リバー/猪俣猛とHis Symphonic Jazz Orchestra

    オードリー・ヘプバーン主演の大ヒット映画『ティファニーで朝食を』(1961年公開)の主題歌として、名匠へンリー・マンシーニが作曲。ストリングスを加えた特別編成のオーケストラが、旋律の魅力を十二分に表現する。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  17. この素晴らしき世界/猪俣猛とHis Symphonic Jazz Orchestra

    ルイ・アームストロングが他界4年前の1967年に発表した“平和賛歌”。ルイはダミ声でじっくりと歌いあげたが、ここでは猪俣猛ひきいるオーケストラが、インストゥルメンタル (楽器演奏) でメロディの美しさを伝える。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  18. ザ・マン・アイ・ラヴ/世良譲トリオ+ストリングス

    「サマータイム」「アイ・ガット・リズム」ほか不朽の名曲を数多く残した作曲家ジョージ・ガーシュインの楽曲を、“歌伴”の名手としても知られる世良譲がプレイ。粒立ちの良いピアノの音色が時を忘れさせる。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

    DISC-2
  1. 鈴懸の径/鈴木章治とリズムエース

    1942年に発表された灰田勝彦の歌謡曲が原曲。それから15年後、鈴木章治がスウィング・ジャズ調に編曲してレコードを出したところ大変なヒットを博した。本作に収められているのは1971年の再録テイク。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  2. 茶色の小瓶/猪俣猛とHis Symphonic Jazz Orchestra

    1869年に書かれたドリンキング・ソング (お酒を飲みながら陽気に歌う歌) が原曲。その70年後、グレン・ミ ラー・オーケストラがジャズ化した。ここでは猪俣猛の小気味よいドラムが、アンサンブルを牽引する。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  3. イン・ザ・ムード/デンオン・セッション・オール・スターズ

    グレン・ミラー・オーケストラの、定番中の定番 (1939年の録音は「20世紀アメリカの最重要レコーディング100選」入りを果たしている)。スイング・ジャズの聖典というべき一曲を、日本の名手が快調にプレイする。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  4. 君住む街角/原信夫とシャープス・アンド・フラッツ

    ミュージカルと映画の双方で記録的なヒットを博した『マイ・フェア・ レディ』からの一曲を、我が国トップのオーケストラ“シャープス・アン ド・フラッツ”が小粋に解釈する。トランペットの美しいソロにも耳を 傾けたい。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  5. マイ・ファニー・ヴァレンタイン/仲野彰とニューシャープス

    昭和30~40年代の日本ジャズ界で引く手あまただったトランペット兼ヴァルヴ・トロンボーン奏者の仲野彰が、短期間率いたオーケストラによる貴重な録音である。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  6. わが恋はここに/八城一夫

    メロディの完成からほどなくしてジョージ・ガーシュイン が他界、実弟のアイラ・ガーシュインが“兄弟愛”をテーマに歌詞をつけた曰く付きの一曲。ここでは八城 一夫による歌心たっぷりのピアノをご堪能いただこう。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  7. 教会に間にあうように/猪俣猛とHis Symphonic Jazz Orchestra

    「君住む街角」と並び称される『マイ・フェア・レディ』の定番ナンバー。コンボ (小編成のバンド)からオーケストラまで、ジャズからクラシックやロックまで、文字通りの万能ドラム奏者である猪俣猛の妙技が味わえる。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  8. 酒とバラの日々/渡辺貞夫、宮間利之とニュー・ハード

    渡辺貞夫がアメリカ生活を終えて帰国した翌年の録音 (1966年)。逞しさを増したアルト・サックスと、厚みのあるオーケストラ・サウンドが融け合いながら、ヘン リー・マンシーニ作の映画音楽を痛快にジャズ化する。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  9. 身も心も/北村英治とオール・スターズ

    「私の肉体も魂もあなたのものなのに、あなたはなぜそれに気づかないの?」と訴える熱烈な片思いの歌。シンガー、ミュージシャン双方から人気の高い曲であり、北村英治のクラリネット演奏も聴きごたえ十分だ。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  10. フライング・ホーム/ジョージ川口とビッグ・フォー

    “ジャズ界のお祭り男”ことヴィブラフォン奏者ライオネル・ハンプトンが広めた、エキサイティングな一曲。半世紀以上にわたって日本ジャズ界を活気づかせたドラマー、ジョージ川口の演奏もパワフルこのうえない。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  11. パーカーズ・ムード/渡辺貞夫、八城一夫トリオ

    最高のカリスマ性を持つジャズマンのひとり、チャーリー・パーカー。彼を慕ってやまない渡辺貞夫が、不朽の名演「パーカーズ・ムード」を自らの解釈を施した演奏がこれだ。八城一夫のピアノ助演も味わい深い。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  12. ドナ・リー/大森明

    パーカーゆかりのナンバーが続く。大森明は70年代からアメリカを拠点に活躍し、チャールズ・ミンガスらとのレコーディングを経て84年に帰国した。この曲では、名ピアノ奏者レイ・ブライアントのソロも楽しめる。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  13. テイク・ファイヴ/仲野彰とニューシャープス

    デイヴ・ブルーベック・カルテットの大ヒット (作曲は同バンドのサックス奏者、ポール・デスモンド)。 原曲には長大なドラム・ソロが挿入されていたが、仲野彰はスマートなオーケストラ・サウンドに衣替えしている。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  14. ナウズ・ザ・タイム/小野満とオール・スター・ジャム・セッション(※)

    美空ひばりの伴奏も務めたベース奏者・小野満が、渡辺貞夫、松本英彦 (サックス)、北村英治 (クラリネッ ト)、白木秀雄 (ドラムス)らと繰り広げた実況録音 (1960年)。ジャズ・ライヴの熱気がひしひしと伝わる。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  15. ウォーキン/ジャパン・ジャズ・オールスターズfeat.秋吉敏子

    アメリカ・ジャズ界で最高の栄誉とされる「ジャズマスター賞」受賞者でもあるピアニストの秋吉敏子が、帰国中の1964年に録音した一曲。サックス・ソロは宮沢昭 (テナー)→松本英彦 (ソプラノ) の順であろう。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  16. 真夜中のブルース/松本英彦クインテット

    1958年のドイツ映画「朝な夕なに』の主題曲。前述“ビッグ・フォー”の一員でもあるサックス奏者の松本英彦がリーダーを務めているが、この演奏ではトランペット奏者の光井章夫に活躍の場が与えられている。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  17. グッド・バイ/北村英治とオール・スターズ

    1935年、ゴードン・ジェンキンス(後年フランク・シナトラの編曲者として名声を博す)が作曲。ベニー・グッド マン・オーケストラのクロージング・テーマとしても知られる。北村英治は、メロディを慈しむように演奏する。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

  18. イスラエル/ジャパン・ジャズ・オールスターズfeat.秋吉敏子

    マイルス・デイヴィスやビル・エヴァンスもとりあげた人気曲。秋吉の64年当時の夫、チャーリー・マリアーノが 編曲を担当した。鈴木重男のサックス、ポール・チェン バース(元マイルス・バンド)のベースも聴きどころだ。

    【解説】2022年5月 原田和典(音楽評論家)

(※)=ライブ音源
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