ジャズSummer Breeze JAZZ
Autumn Warm JAZZ
商品名 Summer Breeze JAZZ
発売日 2011年06月22日
商品コード MIWM-4100
JANコード 4571117351765
定価(税込) 2,200円
収録時間 67分16秒

クールなジャズ・ナンバーで、とっておきのリラックスタイム♪「サマータイム」「いそしぎ」など、夏向けの楽曲をコンパイル!


歌詞(1・6・8・14)・解説付


収録内容

*モノラル録音


  1. CHRIS CONNOR & MAYNARD FERGUSON / SUMMERTIME

    19世紀の末にアメリカにやってきたロシア系移民の作曲家ジョージ・ガーシュインが、1935年のフォークオペラ「ポーギー&ベス」のために書いた曲。このオペラはアメリカ南部に住む黒人たちの生活がテーマ。舞台の冒頭、赤ちゃんを寝かしつけるための子守歌として歌われる。クリス・コナーがハスキー・ヴォイスでスイング感たっぷりに歌い、後半メイナード・ファーガソンが高音を駆使したソロ、ビッグバンドのアンサンブルと続く。

    【解説】後藤 誠

    クリス・コナーとメイナード・ファーガソン/サマータイム

  2. EDDIE HARRIS / THE SHADOW Of YOUR SMILE

    エリザベス・テイラー主演、1965年のアメリカ映画「いそしぎ (原題:The Sandpiper)」(1965年)のテーマとして知られる一曲。作曲は映画音楽の大家としておなじみのジョニー・マンデル。サックスのエディ・ハリスは、60年代ソウル・ジャズ・シーンで活躍した巨匠のひとりで、ピアノのシダー・ウォルトン、ベースのロン・カーターを含むトリオをバックに、軽妙な演奏を聴かせる。ちょっとかすれ気味のサックスの音色が味わい深い。

    【解説】後藤 誠

    エディ・ハリス / いそしぎ

  3. MARTY PAICH / MOANIN

    1961年、日本にモダン・ジャズの一大ブームをもたらすきっかけとなった名曲。作曲は当時ジャズ・メッセンジャーズのビアニストだった、ボビー・ティモンズ。ここで聴かれるのは、ウエストコースト・ジャズの名ピアニスト&アレンジャー、マーティ・ベイチの率いるビッグ・バンドの演奏。人気アルト・サックス奏者アート・ペッパー、トランペッターのジャック・シェルドンの瑞々しいソロに続き、サックスのアンサンブルが聴かれる。

    【解説】後藤 誠

    マーティ・ペイチ/モーニン

  4. SERGIO MENDES / SO DANCO SAMBA

    ヴィシニウス・デ・モラエス作詞、アントニオ・カルロス・ジョビン作曲のコンビによる1963年の作品で、「ジャズ・サンバ」の邦題でも知られる。「ダンサブルなボサノバ」といわれれば、真っ先にあげられるのがこの曲で、まさにボサノバの代名詞といっていい。セルジオ・メンデスの流麗なピアノをバックに、チャーリー・パーカー直系のアルト奏者、フィル・ウッズが、朗々とした音色で流麗なソロを披露。夏の雰囲気が溢れる1曲だ。

    【解説】後藤 誠

    セルジオ・メンデス/ソ・ダンソ・サンバ

  5. NAT ADDERLEY / CANTALOUPE ISLAND

    ジャズ・ピアノの巨匠ハービー・ハンコックが、マイルス・デイヴィスのグループに在籍していた1964年に書いた名曲。シンコペーションを効かせた8ビートは当時ジャズ・ロックと呼ばれ、絶大な人気を博した。ここでは作者ハンコックがピアニストとして参加、キャノンボールとの兄弟で知られるナット・アダレイがエネルギッシュな演奏を炸裂させる。

    【解説】後藤 誠

    ナット・アダレイ / カンタローブ・アイランド

  6. HERBIE MANN & JOAO GILBERTO WITH ANTONIO CARLOS JOBIM / ONE NOTE SAMBA

    原題は「サンバ・ヂ・ウマノタ・ソ(Samba de Uma Nota Só)」といい、1958年にアントニオ・カルロス・ジョビンとニュートン・メンドンサが書いた。「ワン・ノート・サンバ」は英語題で、同じ音を連続的に使ったテーマからつけられた。ジョアン・ジルベルトのギターと作者ジョビンの歌をフィーチャー、ハービー・マンの奏でるアルト・フルートとストリングスがバックに絡んでいく。多くのミュージシャンが好んで取り上げるボサノバの名曲。

    【解説】後藤 誠

    ハービー・マン&ジョアン・ジルベルト・ウィズ・アントニオ・カルロス・ジョビン / ワン・ノート・サンバ

  7. JOHN LEWIS & SACHA DISTEL /I COVER THE WATERFRONT *

    エドワード・ヘイマン作詞、ジョニー・グリーン作曲による1933年の作品で、エディ・デューチン楽団やビリー・ホリディの歌でヒットした名曲。クローデット・コルベール主演で同名映画も作られた。恋人を待って、波止場のあたりをうろうろと歩く、落ち着かない恋心を描いたラヴ・ソング。ジョン・ルイスのピアノ、サッシャ・ディステルのギターが切なく歌い上げ、後半はバルネ・ウィランも登場、最後は再びルイスのピアノで閉める。

    【解説】後藤 誠

    ジョン・ルイスとサッシャ・ディステル/アイ・カヴァー・ザ・ウォーターフロント

  8. ESTHER PHILLIPS / GIRL FROM IPANEMA

    1962年、リオのイパネマ海岸のバーで、ジョビンとヴィニシウス・デ・モラエスの2人が、いつも通るエローという名の少女をモチーフに書き上げた1曲。ジャズの世界でもスタン・ゲッツとアストラッド・ジルベルトを筆頭に、多くのカヴァー・ヴァージョンが生まれた。エスター・フィリップスはもともとR&B畑の名シンガーだが、こういうボサノヴァも得意。軽いリズムと甘美なストリングスをバックに、ソウルフルな歌唱を聴かせる。

    【解説】後藤 誠

    エスター・フィリップス/イパネマの娘

  9. MILT JACKSON / SO IN LOVE*

    作詞・作曲コール・ポーターによる作品で、1948年のミュージカル「キス・ミー・ケイト」のために書かれた1曲。日本ではかつて「日曜洋画劇場」のエンディングテーマとしても知られるようになったが、多くのジャズ・ミュージシャンに好んで取り上げられている。ちょっと切ない感じのするメロディをもち、ミルト・ジャクソンが木管楽器のアンサンブルとギターを含む伴奏をバックに、洗練されたマレットさばきを披露している。

    【解説】後藤 誠

    ミルト・ジャクソン/ソー・イン・ラヴ

  10. THE ART FARMER QUARTET / DAYS OF WINE AND ROSES

    ジョニー・マーサー作詞、ヘンリー・マンシーニ作曲による1962年の同名映画の主題歌で、同年のアカデミー主題歌賞を受賞。「トランペットの詩人」アート・ファーマーがフリューゲルホルンを手に、ジム・ホールの刻むリズム・ギターをバックに、ふくよかな音色でロマンチックな演奏を紡ぐ。繊細なサウンドが持ち味のファーマーに、ホールが絶妙の間合いで合いの手を入れる。演奏後半では、両者の「対話」もたっぷり堪能できる。

    【解説】後藤 誠

    アート・ファーマー・クヮルテット/酒とバラの日々

  11. BEN WEBSTER SEXTET / BUT BEAUTIFUL

    ジョニー・バーク作詞、ジミー・ヴァン・ヒューゼン作曲による1947年の作品。同年のパラマウント映画「ロード・トゥ・リオ(邦題:南米珍道中)」の挿入歌として書かれ、映画のなかではビング・クロスビーが歌った。ベン・ウェブスターは、独特のクリーミーな音色を特徴とするテナー・サックスの大御所。ジョニー・リチャーズ編曲・指揮のストリングスをバックに、心温まるムーディーなサックス・サウンドを、存分にお楽しみあれ。

    【解説】後藤 誠

    ベン・ウェブスター・セクステット/バット・ビューティフル

  12. HANK CRAWFORD/STARDUST

    ミッチェル・パリッシュ作詞、ホーギー・カーマイケル作曲による1929年の作品。カーマイケルが故郷ブルーミントンの母校を訪れた時、失恋した女性を思い出して浮かんだのがこのメロディ。ここではレイ・チャールズのオーケストラで活躍したアルトサックス奏者ハンク・クロフォードが、豪華なストリングスの伴奏をバックに、ソウルフルなバラードとして演奏。ベテランの演歌歌手にも通じる、独特の「節回し」が最高の1曲である。

    【解説】後藤 誠

    ハンク・クロフォード/スターダスト

  13. PAUL DESMOND / GREENSLEEVES

    この曲はイングランドの伝統的民謡といわれ、正確な作者と作曲年は不詳。16世紀半ばまでに口承で伝えられ、17世紀には譜面化されたという。ポール・デスモンドは、長年デイヴ・ブルーベックのカルテットで活躍したアルト・サックス奏者。その美しいサックスの音色は「ドライマティーニの味わい」と形容されたほど。ここでは短い演奏だが、ジム・ホールとのコラボレイションによって彼の魅力が凝縮した名演にしあがっている。

    【解説】後藤 誠

    ポール・デスモンド/グリーンスリーヴス

  14. JOANIE SOMMERS / CARNIVAL (Manha De Carnaval)

    作詞アントニオ・モラレス、作曲ルイス・ボンファによる1959年の作品。同年の映画「黒いオルフェ」(マルセル・カミュ監督)の主題歌として書かれた。よく知られる「カーニヴァルの朝」というタイトルは、原題を忠実に訳した邦題。ここで歌うジョニー・ソマーズは、ジャズのみならずオールディーズやポップスのファンの間でも人気の高い女性歌手で、少し鼻にかかった甘いハスキー・ヴォイスが特徴。終わりゆく夏の夕暮れを思わせる。

    【解説】後藤 誠

    ジョニー・ソマーズ/黒いオルフェ (カーニヴァルの朝)

  15. HERBIE MANN & THE BILL EVANS TRIO / GYMNOPEDIE

    ドビュッシーやラヴェルなど、印象派の作曲者にも多大なる影響を与えたといわれる、フランスの作曲家エリック・サティが1888年に書いたピアノ曲。全体は1番から3番までの3部構成。テレビやラジオのBGMでよく聞くのが1番だが、ここでハービー・マンとビル・エヴァンスが演奏しているのは2番。ビル・エヴァンストリオの醸し出す静かなムード。そのなかから、マンの奏でるフルートが幻想的に浮かび上がってくるような演奏だ。

    【解説】後藤 誠

    ハービー・マン&ザ・ビル・エヴァンス トリオ/ジムノペディ

  16. JOHN COLTRANE / NAIMA

    マイルス・デイヴィス、ビル・エヴァンスと並んで、日本で根強い人気を誇るモダン・ジャズの巨人、ジョン・コルトレーンが、1959年の名盤「ジャイアントステップス」で発表した名曲。コルトレーンが当時の妻、ファニタ・ナイーマ・グラブスのために書いたスローバラードで、音数は少なく、抑制の効いた静寂かつ神秘的なムードが好評を博し、その後、多くのジャズ・ミュージシャンによって取り上げられるようになった。

    【解説】後藤 誠

    ジョン・コルトレーン / ネイマ

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