ジャズAutumn Warm JAZZ
Autumn Warm JAZZ
商品名 Autumn Warm JAZZ
発売日 2011年09月21日
商品コード MIWM-4103
JANコード 4571117352802
定価(税込) 2,200円
収録時間 64分40秒

ハート・ウォーミングなメロディで紡ぐ秋の情景。秋にぴったりの暖かでお洒落なジャズ・ナンバーをセレクト。


歌詞(4・8・12・15)・解説付


収録内容

*モノラル録音


  1. Leo Wright / Autumn Leaves*

    秋ジャズの代名詞というべきこの曲は、もとはシャンソンの曲。1945年、ジョセフ・コスマが作曲、脚本家・詩人のジャック・プレヴェールが仏語で作詞。映画「夜の門」でイヴ・モンタンが歌った。1950年、ジョニー・マーサーが英詞をつけ、ジャズのスタンダードとして定着。レオ・ライト(1933~91)は50年代、ディジー・ガレスピーのグループで活躍したサックス奏者。ここではフルートに持ち替え、ソウルフルな演奏を披露している。

    【解説】後藤 誠

    レオ・ライト/ 枯葉

  2. John Lewis/ September Song

    マックスウェル・アンダーソン作詞、クルト・ワイル作曲による1938年の作品で、同年のミュージカル「ニッカボッカー・ホリデイ」でウォルター・ヒューストンが歌った。「5月から12月まで期間は長い。しかし9月になると、昼の時間がより短く感じられる。9月、11月と一日一日がより貴重に。そんな貴重な時間を、君と2人で過ごしたい」というラヴ・ソング。端正で朴訥としたジョン・ルイスのピアノが、秋の雰囲気を盛り上げる。

    【解説】後藤 誠

    ジョン・ルイス/セプテンバー・ソング

  3. Conte Candoli & Lou Levy / Jordu*

    コンテ・カンドリとルー・レヴィーは、50年代の西海岸で活躍したトランペッターとピアニスト。この曲は日本でも高い人気を誇ったピアニスト、デューク・ジョーダンの作品で、クリフォード・ブラウン&マックス・ローチのクインテットの演奏でも知られている。速いテンポによる演奏は、黄金時代のモダン・ジャズらしい活力と熱気に満ちており、今聴いても、新鮮な魅力を感じさせる。ピアノソロでの指さばきも実に鮮やかだ。

    【解説】後藤 誠

    コンテ・カンドリ&ルー・レヴィー/ ジョードゥ

  4. Joanie Sommers/ Early Autumn

    1949年、ウディ・ハーマンのオーケストラから生まれたモダン・ジャズの名曲。組曲「サマー・シークエンス」の第4部に該当するパートで、当時売り出し中のテナー・サックス奏者、スタン・ゲッツをフィーチャーして評判を呼んだ。作曲はハーマン楽団のピアニスト、ラルフ・バーンズとリーダー、ハーマンの共作で、1952年になってジョニー・マーサーが歌詞をつけた。ジョニー・ソマーズの甘いヴォイスが夏の終わりと秋の訪れを告げる。

    【解説】後藤 誠

    ジョニー・ソマーズ/アーリーオータム

  5. The Modern Jazz Quartet / Skating in Central Park

    モダン・ジャズ・カルテットの音楽監督ジョン・ルイスが、1959年の映画『拳銃の報酬』(ロバート・ワイズ監督)のために書いたワルツの名曲。もちろんセントラル・パークのウォールマンスケートリンクがテーマ。12月のマンハッタン、冬の恋人たちを描いた2002年の映画「セレンディピティ」の、ロマンティックなシーンを思い出す人もいるだろう。ゆったりとしたテンポに乗って、ミルト・ジャクソンが鮮やかなヴァイブ演奏を聴かせる

    【解説】後藤 誠

    モダン・ジャズ・カルテット/スケーティング・イン・セントラル・パーク

  6. Ben Webster / Time after Time

    サミー・カーン作詞、ジュール・スタイン作曲による1947年の作品で、同年の映画『イット・ハプンド・イン・ブルックリン』でフランク・シナトラが歌った。ここではジャズ・テナーの大御所として知られる名手ベン・ウェブスターが、豪華なストリングスをバックに演奏。独特のクリーミーな音色と大胆なフレージングは、貫録たっぷりだ。力強さと逞しさを兼ね備えたテナーサックスが、聴く者の心をしっかりと温めてくれるはずだ。

    【解説】後藤 誠

    ベン・ウェブスター/タイム・アフター・タイム

  7. Marty Paich / Love for Sale

    コール・ポーターの作詞・作曲による1930年の作品で、同年のミュージカル『ザ・ニューヨーカーズ』の挿入歌として書かれた。ここではマーティ・ベイチ率いるビッグ・バンドの演奏。速いテンポで、ジャック・シェルドンのトランペットをフィーチャー。管楽器のアンサンブルに続き、ヴィクター・フェルドマンのヴァイブ、ボブ・エネボルゼンのトロンボーン、アート・ペッパーのアルトサックスと、全員が好調なソロを披露している。

    【解説】後藤 誠

    マーティ・ペイチ/ラブ・フォー・セール

  8. Carmen McRae / September in the Rain

    アル・ドゥービン作詞、ハリー・ウォーレン作曲による1937年の作品で、映画「メロディ・フォー・トゥ」の挿入歌として書かれた。ジャズではジョージ・シアリングの流麗な演奏で知られるが、ここではジャズ・ヴォーカルの大御所、カーメン・マクレエがピアノ・トリオをバックに、迫力満点の歌を聴かせている。歌詞は「春はやってきたけれど、九月の雨のなかで、君が語った愛の言葉が今も忘れられない」というラブソング。

    【解説】後藤 誠

    カーメン・マクレエ/セプテンバー・イン・ザ・レイン

  9. Milt Jackson / Deep in a Dream

    エディ・デランジ作詞、ジミー・ヴァン・ヒューゼン作曲による1938年の作品で、アーティ・ショウ楽団の演奏でヒットした1曲。ここではモダン・ジャズ・カルテットの一員で、ジャズ・ヴァイブの第一人者、ミルト・ジャクソンが、華麗なストリレングスの伴奏をバックに、見事なマレットさばきを披露する。聴く者を心地よい夢の世界に誘ってくれるような甘美な演奏。まさに秋から冬にむけての夜長にぴったりの雰囲気である。

    【解説】後藤 誠

    ミルト・ジャクソン/ディープ・イン・ア・ドリーム

  10. Shorty Rogers / Bill*

    ショーティ・ロジャーズは、1950年代のアメリカ西海岸で活躍したトランペット&フリューゲルホルン奏者で、リーダー&アレンジャーとしても幅広い活躍を残した名手。この曲は彼のオリジナルで、かつて一世を風靡したウエスト・コースト・ジャズの典型というべき軽妙な演奏。自然にスイングするシェリー・マンのドラムスをバックに、クラリネットのジミー・ジュフリー、ピアノのピート・ジョリーも個性的なソロで盛り上げている。

    【解説】後藤 誠

    ショーティ・ロジャーズ/ビル

  11. The Jack Wilson Quartet / Corcovado

    ボサノヴァの生みの親として知られるアントニオ・カルロス・ジョビンが、作詞作曲ともに手がけた1962年の作品。ジーン・リースが英詞をつけ、世界中で知られるようになった。ジャズでは「イパネマの娘」と並ぶ名曲のひとつである。ここで聴かれるのはロイ・エアーズのヴァイブをフィーチャーしたジャック・ウィルソンのカルテットによる演奏。ヴァイブの透明感のある音色と、ソウルフルなタッチをもったピアノとの相性も抜群だ。

    【解説】後藤 誠

    ジャック・ウィルソン/コルコヴァド

  12. Ester Phillips / 'Tis Autumn

    作詞作曲ともにヘンリー・ネモによる1941年の作品。レス・ブラウン楽団でラルフ・ヤングが歌ってヒットしたのが最初といわれる。「昔の人たちは、鳥の鳴き声や風向き、落葉、といった四季の変化から、秋の到来を知った」という歌。エスター・フィリップスは、幅広いレパートリーで知られる女性歌手で、リズム&ブルースを筆頭に、ポップスやカントリー、ジャズやブルース、ソウルと、どんな歌を歌っても自分のスタイルを崩さなかった。

    【解説】後藤 誠

    エスター・フィリップス/ティス・オータム

  13. Paul Desmond / For All We Know

    サム・M・ルイスの作詞、J.フレッド・クーツの作曲による1934年の作品で、モートン・ダウニーという歌手がヒットさせた。「二人の明日は二度とやって来ないかもしれない。今というかけがえのない時間を大切に」別れの時を名残惜しむ男女の心情を歌ったラブソングで、ジム・ホールのギターに導かれて登場するアルト・サックスの音色は瑞々しく、恋人を思う切ない気持ちを歌い上げていく。物思いにふける秋にふさわしい一曲だ。

    【解説】後藤 誠

    ポール・デスモンド/フォー・オール・ウィ・ノウ

  14. Bill Evans / We Will Meet Again

    今も根強い人気を誇る「ジャズピアノの詩人」ビル・エヴァンスが、1979年に発表した同名アルバムのタイトル曲。この録音の4か月前、実兄のハリー・エヴァンスが理由不明の自殺を遂げ、ビルは失意のなかで、この曲を書いたと伝えられる。家族や恋人、なんとなく人恋しく、センチメンタルな気持ちに浸りたくなる、晩秋から初冬にかけての季節にぴったりの曲といえるかもしれない。聴く者の心を強く揺さぶるソロ・ピアノの名演。

    【解説】後藤 誠

    ビル・エヴァンス/ウィ・ウィル・ミート・アゲイン

  15. Jackie Paris / It's a pity to say goodnight

    1946年にビリー・リードが作詞・作曲。エラ・フィッツジェラルドやデルタリズム・ボーイズの歌でヒットした軽快なラヴ・ソング。歌詞は「こんなにも星の美しい夜は初めてだ。別れるのは寂しいけれど、ぼくにおやすみのキスをしておくれ。明日は2人だけで会おう。リンゴの木の下で待っているから」という内容、洒落な歌の途中でエディ・ワッサーマンのテナー・サックス、ハンク・ジョーンズのピアノのソロがフィーチャーされる。

    【解説】後藤 誠

    ジャッキー・パリス/イッツ・ア・ピティ・トゥ・セイ・グッドナイト

  16. Milt Jackson & Coleman Hawkins/Don't Take Your Love from Me

    「ティス・オータム」で知られるヘンリー・ネモが、作詞・作曲ともに手がけた1941年の作品。ミルドレッド・ベイリーの歌でヒットした1曲。モダン・ジャズ・カルテットのヴァイブ奏者、ミルト・ジャクソンのヴァイブが演奏前半、「ジャズ・テナーの父」コールマン・ホーキンスのサックスが演奏後半でそれぞれ登場。ギターのケニー・バレルとピアノのトミー・フラナガンも、控えめながらツボを押さえたサポートで盛り上げている。

    【解説】後藤 誠

    ミルト・ジャクソン&コールマン・ホーキンス/ドント・テイク・ユア・ラブ・フロム・ミー

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