ジャズWinter Romantic JAZZ
Winter Romantic JAZZ
商品名 Winter Romantic JAZZ
発売日 2012年11月14日
商品コード MIWM-4121
JANコード 4571117353113
定価(税込) 2,200円
収録時間 74分40秒

ロマンティックな旋律に心暖まるひと時を。冬を彩るステキなジャズ・ナンバーをセレクト。


歌詞(1・5・7・13・16)・解説付


収録内容

*モノラル録音


  1. Ruth Brown / You'd Be So Nice to come home to

    ジャズにあまり詳しくないという方でも、テレビCMや居酒屋など、どこかで聴いたことのあると思われるこの曲は、コール・ポーターが映画『サムシング・トゥ・シャウト・アバウト」のために書いた1942年の作品。「暖炉のある家に帰った時、君がいてくれたら、どんなに素敵なことでしょう」という詞の内容で、戦地にいる兵士が、恋人に思いを馳せたことでヒットした。聴かれるルース・ブラウンの歌は、軽快でパンチも効いている。

    ルース・ブラウン/帰ってくれればうれしいわ

  2. Marty Paich / Violets for your furs

    弾き語りの名手マット・デニスが、作詞家のトム・アデアと組んでトミー・ドーシー楽団のために書いた名曲。詞は「季節は雪が降る冬のマンハッタン。君のコートのために買ったすみれを覚えているかい。12月だったのに、まるで春のようだった」という1941年のラヴ・ソング。ここで聴かれるマーティ・ペイチの演奏は、控えめなオーケストラの伴奏をバックに、日本では人気の高いアート・ペッパーのアルト・サックスをフィーチャーする。

    マーティ・ペイチ/コートにすみれを

  3. Eddie Harris/Winter Meeting

    レス・マッキャンと繰り広げたモントルー・ジャズ祭でのライヴ名盤で知られるエディ・ハリス (1934~96) は、60年代に人気を博したソウル・ジャズ界の大御所。「フリーダム・ジャズダンス」と「リッスン・ヒア」をヒットさせ、当時珍しかった電気サックスをいち早く導入、普及させたことでも知られる。ここでは、豪華オーケストラによる重厚なアンサンブルをバックに、どこかほのぼのとした演奏を聴かせているのが印象的である。

    エディ・ハリス/ウィンター・ミーティング

  4. Milt Jackson / The Song Is Ended *

    正式な曲名は「ザ・ソング イズ エンデッド・バット・メロディ・リンガーズ・オン」で、1927年にアーヴィング・バーリンが書いた名曲である。ミルト・ジャクソンはモダン・ジャズ・カルテットのメンバーで、ジャズ・ヴァイブの最高峰。ここでも、ブルースを基調とした、選びぬかれた音で、無駄のない完璧なソロを聴かせる。その華麗なマレットさばきはまさに神業といっていいだろう。バーニー・ケッセルのギターも快適だ。

    ミルト・ジャクソン/ザ・ソング・イズエンデッド

  5. Joanie Sommers / Baby It's Cold Outside

    作詞作曲フランク・レッサーによる1949年の作品で、エスター・ウィリアムスとリカルド・モンタルバン主演のミュージカル映画「水着の女王」(原題は「Neptune's Daughter』)の挿入歌。男女のデュエットで歌われることが多い。ジョニー・ソマーズは「内気なジョニー」などのヒットで知られるポップス畑の人気歌手だがジャズ的なセンスも抜群。ここで聴かれる歌でも、彼女ならではのキュートな魅力を放っているのが印象的だ。

    ジョニー・ソマーズ/ベイビー、外は寒いよ

  6. Gary Burton & Stephane Grappelli / Blue in Green

    これは器楽曲。帝王マイルス・デイヴィスとビル・エヴァンスが共演した1959年の名盤「カインド・オブ・ブルー」に収録され、その後ひろく知られるようになったジャズ・オリジナルで、実際の作者はエヴァンスのようだ。ここでは1969年、ヴァイブの新鋭だったゲイリー・バートン(当時26歳)とジャズ・ヴァイオリンの大御所ステファ ン・グラッペリ(当時61歳)による繊細な演奏を。初共演にして世代を超えた魂の交歓が素晴らしい。

    ゲイリー・バートン&ステファン・グラッペリ/ブルー・イン・グリーン

  7. Carol Stevens / I'm playing with fire *

    「ホワイト・クリスマス」「ブルー・スカイズ」「チーク・トゥ・チーク」など数々の名曲を世に送り出したアーヴィン・バーリンによる1932年の作品だが、これは知る人ぞ知る佳曲といっていいだろう。キャロル・スティーヴンスも、経歴不詳の歌手で、ハスキーな声質とセクシーな魅力をもったうまい歌手だ。歌詞は「火遊びをして、やけどするかも。後悔するかもしれない。わかっているけど、どうすればいいの」という恋心を歌ったもの。

    キャロル・スティーヴンス/アイム・プレイング・ウィズ・ファイアー

  8. Klaus Doldinger & Tommy Flanagan/Skylark

    「スターダスト」「わが心のジョージア」など数々の名曲を世に送り出したホーギー・カーマイケルと、作詞家ジョニー・マーサーとの共作による1942年の作品。ドイツ人のサックス奏者クラウス・ドルディンガーと、名手トミー・フラナガンの心温まる対話が素晴らしい。「寂しい夜に聴いたあの音楽を僕は思い出す。飛んでいくひばりよ、君がどこに向かっているのかわからないけれど、僕の気持ちを乗せていっておくれ」という内容。

    クラウス・ドルディンガー&トミー・フラナガン/スカイラーク

  9. Hubert Laws / All Soul

    「オールナイト・ロング」など、数々の名曲を残したテキサス生まれで、シカゴ育ちの作曲家、カーティス・レジナ ルド・ルイス(1918~69)によるヒット曲のひとつ。出版登録は50年代末と思われる。ここでは60年代半ば、新人フルート奏者としてデビューしたヒューバート・ロウズのカルテットによる繊細で心やすらぐバラードで聴いてみよう。ちなみに控えめな伴奏に徹しているピアノは、若き日のチック・コリアである。

    ヒューバート・ロウズ/オール・ソウル

  10. John Lewis & Svend Asmussen/Winter Tale

    モダン・ジャズ・カルテットのリーダーで音楽監督でもあったピアニストのジョン・ルイスは、ジプシーのギタリストに捧げた鎮魂歌の「ジャンゴ」など多くの名曲を残しているが、これはそのルイスが、冬をテーマに書いた名曲で、ここでの演奏も繊細で格調高い。デンマーク出身の名ヴァイオリン奏者スヴェンド・アスミュッセンの演奏が聴きもので、グラッペリとはまた違った味わいがある。端正なたたづまいを思わせるピアノも秀逸だ。

    ジョン・ルイス & スヴェンド・アミュッセン/ウィンターテイル

  11. Duke Pearson / Our Love

    デューク・ピアソン(1932~80)は、ブルーノートに多くのアルバムを残しているピアニスト。これは、トミー・ドーシー楽団やラリー・クリントン楽団のレパートリーとして知られた1939年のヒットナンバーで、原曲はチャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット」といわれる。ピアソンの奏でる優雅なピアノと、管楽器群による控えめなアンサンブルが一体となった格調高いサウンドは、クラシック音楽にも通じる味わいがある。

    デューク・ピアソン/アワ・ラヴ

  12. The Modern Jazz Quartet / Mean to me

    25年以上の活動歴を誇ったモダン・ジャズ・カルテットは、スタンダードの名演も数多く残しているが、これもそのひとつに数えられるだろう。曲はロイターク作詞、フレッド・E・アーラート作曲による1929年の作品で、ルースエッティングが歌ってヒットしたラヴ・ソング。ヴァイブ、ピアノ、ベースの順でメンバーが次々と登場した後は、ヴァイブのジャクソンが畳み掛けるように躍動感溢れるマレットさばきを披露していく。

    モダン・ジャズ・カルテット/ミーン・トゥ・ミー

  13. Joanie Sommers / Winter in New England

    タイトルで判断すると、スタンダードのようだが、実はあまり取り上げられない珍しい1曲だ。ジャックウルフとロバート・アーサーの共作による1956年の作品でジュリアス・ラ・ローザが歌ったのが初演のようである。ニューイングランドとは、アメリカ北東部の6州を合わせた地方のこと。ジョニー・ソマーズは、混声コーラスをバックに、その土地に特徴的な事柄を、ノスタルジックに歌っている。ポップス仕立ての編曲と指揮はスタン・アプルバウム。

    ジョニー・ソマーズ/ウィンター・イン・ニュー・イングランド

  14. Junior Mance/My Romance

    この曲を取り上げたジャズの器楽演奏としては、なんといってもビル・エヴァンス・トリオによるものが有名だが、ここで聴かれるジュニア・マンスは、ひと味違っている。本来ブルージーでソウルフルなスタイルを得意とするマンスが、全神経を集中させて弾いている。かけがえのない人と過ごしたい、至福の時間を心から温めてくれる名演 だ。曲はロレンツ・ハート作詞、リチャード・ロジャース作曲の名コンビによる1935年の作品。

    ジュニア・マンス/マイ・ロマンス

  15. Dave Brubeck / Koto Song

    「日本の夏」とくれば、花火や祭りだが、「日本の冬にも、この国独特の文化や伝統を思わせる風物がある。なかでもその筆頭格にあげられるのは「琴の調べ」だろう。この曲は「テイク・ファイヴ」でお馴染みのピアニスト、デイヴ・ブルーベックが1964年に初来日を果たした際に、訪れた京都で聴いた音楽に触発されて書いたもので、ジャズ演奏家からみた印象を音で綴った名曲。1972年10月、パリ「オランピア劇場」でのライヴである。

    デイヴ・ブルーベック/コト・ソング

  16. Chris Connor & Maynard Ferguson / Happy New Year

    最後は名歌手クリス・コナーと、カナダ出身のトランペッター、メイナード・ファーガソンの共演盤から。コーラスによるイントロは詞にも出てくるご存知「蛍の光」。有名曲の一節から始まるこの曲は、ベニー・グッドマン楽団のクロージング・テーマ「グッドバイ」で知られるゴードン・ジェンキンスの作品。「暖炉の前でひとり寂しい大晦日。恋人と別れて迎える新年。甘い思い出を心にしまい、新たな出会いを祈る」という内容。

    クリス・コナー&メイナード・ファーガソン/ハッピー・ニュー・イヤー

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