1. かえり船＊
2. 別れ船＊
3. 親子舟唄＊
4. 玄海ブルース＊
5. 肩で風切るマドロスさん＊
6. 海のジプシー＊
7. 島の船唄＊
8. 梅と兵隊＊
9. 大利根月夜＊
10. 雨の屋台＊
11. ズンドコ節(街の伊達男)＊
12. 十九の春
13. 島育ち＊
14. かよい船＊
15. 影を慕いて
16. 星影のワルツ
17. 船頭小唄
18. 酒は涙か溜息か
19. ゴンドラの唄
20. ふるさとの燈台＊
21. 旅の終りに聞く歌は

田端義夫

田端義夫は大正8年、三重県松阪市に生まれる。
ギターを抱えた独特のスタイルとバタヤンの愛称で親しまれた歌手の田端義夫。「大利根月夜」「かえり船」「島育ち」など数多くのヒット曲を飛ばし、戦前から平成の時代にかけおよそ70年間、現役として歌い続けた。

3歳の時父を亡くし、夜逃げを何度も繰り返す極貧の少年時代を過ごした。小学校を3年で中退し、名古屋の薬屋やお菓子屋の丁稚奉公を勤めたのち。鉄工所の職工していた19歳の時、アマチュア歌謡コンクールに出場して優勝。ポリドールレコードの歌手となった。

昭和14年、デビュー曲「島の船唄」がいきなりのヒット。続いて「大利根月夜」「別れ船」とヒットを連発。

しかし出征する青年の心情を歌った「別れ船」が軟弱であると当局ににらまれ亡国的歌手の烙印を押されてしまう。 その汚名返上は、戦後直後の昭和21年、復員兵の心情を歌った「かえり船」の空前の大ヒットによって果たされることになる。
その後も波乱に満ちた人生を送った田端義夫。その歌手一筋の人生。