国内コンピレーション | 恋するニューミュージック |
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商品名 | 恋するニューミュージック |
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発売日 | 2023年08月23日 |
商品コード | MIUM-3152/3 |
JANコード | 4571117356268 |
定価(税込) | 3,080円 |
収録時間 | DISC-1:71分55秒 DISC-2:76分04秒 |
歌謡曲、フォークに次ぐ一時代を築いた“ニューミュージック”の代表曲のベスト・コンピ。
テレビドラマやCMなどの主題歌やテーマソングとして人気を博した思いでの名曲たち。
収録内容
大橋純子は学生時代のバンド活動で卓越した歌唱力が注目され、地元・北海道でラジオのディスクジョッキーなどを務めた後に上京。レコード会社のオーディションに合格して74年にアルバム 『フィーリングナウ』とシングル「鍵はかえして!」でデビューした。阿久悠×筒美京平のタッグによる本作は78年8月にリリースされてヒット。後の「シルエット・ロマンス」と並ぶ代表作となる。 TBS系ドラマ『獅子のごとく』の主題歌にも起用された。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞:阿久 悠、作曲・編曲:筒美京平
シンガーソングライターでありながらアイドル的なルックスも兼ね備えて人気を得た石川優子は、79年のデビュー曲「沈丁花」以来「クリスタルモーニング」、「素敵なモーニング」等のスマッシュヒットを連ねた。 そして7枚目のシングルとなる本作が自身の作詞・作曲による初のベストテン・ヒットとなる。高揚感に満ちたメロディと快活なヴォーカルが相俟った傑作は81年のJAL 沖縄キャンペーンソングとしてテレビでも流れていた。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞・作曲:石川優子、編曲:淡野保昌
ポスト・ユーミンの最右翼といわれた尾崎亜美は76年にシングル「冥想」でデビュー。同年にはユーミンのアルバム『14番目の月』にコーラスで参加しており、自身のファースト・アルバム 『SHADY』も松任谷正隆のプロデュースであった。本曲は、77年春の資生堂キャンペーンソング「マイ・ピュア・レディ」をヒットさせた後、翌春の同キャンペーンソングとして南沙織に提供した曲の セルフカヴァー。アルバム『Stop Motion』に収録されている。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞・作曲・編曲:尾崎亜美
85年7月にリリースされた通算5枚目のシングルは、作詞に松本隆、作曲に筒美京平が起用された。角川から独立後、初めての映画主題歌ではないシングルで、民営化直後のNTT キャンペーンソングに起用。 薬師丸本人もCM や広告に出演した。当時の104( 電話番号案内) で案内中に待受音として使用されたことなどもあって広く浸透した結果、年間ヒットチャート12位の大ヒットとなった。途中で語りかけられる 台詞部分が極めて印象的。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞:松本 隆、作曲:筒美京平、編曲:武部聡志
76年3月にTBS 系『日曜スペシャル』で企画された番組『セブンスターショー』で、ユーミンが共演した、かまやつひろしのために書いた曲で、同年リリースの荒井由実のアルバム『14番目の月』に収録された。 高速道路の中央自動車道が題材となっており、調布から八王子方面へ向かう際に見えた調布基地、ビール工場、東京競馬場の風景が歌詞に出てくる。ハイ・ファイ・セット版もあるが、ここではメンバーの山本潤子のソロによるカヴァーにて。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞・作曲:荒井由実、編曲:瀬尾一三・新川 博
76年に自身の作詞・作曲による「ジョーの肖像」でデビューした庄野真代は、78年春にリリースされた5枚目のシングル「飛んでイスタンブール」が大ヒットに至り、一気に名を馳せた。元々は作曲の筒美京平が野口五郎のために作ってストックしていた曲だったという。 次のシングル「モンテカルロで乾杯」も筒美作品、それに続く本作もやはり筒美が手がけて連続ヒットとなった。作詞した竜真知子の庄野への作品提供はこの曲が初めて。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞:竜真知子、作曲:筒美京平、編曲:瀬尾一三
72年7月、ニッポン放送の主催による『VIVA 唄の市』で優勝し、エレックレコードからデビュー。佐藤公彦が脱退した後のピピ&コットでヴォーカルとピアノを担当した。バンド解散後はキングレコードに移籍して、76年3月に「ひとり寝のララバイ」でソロ活動を開始。 続いて7月に出された本作が翌年にかけてのロングヒットを記録する。恋人と過ごす時間が永遠に続いてほしいと願う切ない女心が、ボサノヴァのリズムに乗せて歌われている。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞・作曲:丸山圭子、編曲:青木 望
尾崎亜美の作詞・作曲により杏里が歌ったデビュー曲。当時はスマッシュヒットにとどまったものの、時を経る中で多くの歌手にカヴァーされ、次第にスタンダードへと成長していった。尾崎自身も80年のアルバム『MERIDIAN-MELON』でセルフカヴァーしている。 “オリビア”はオリビア・ニュートン=ジョンのことで、失恋した主人公が彼女の歌に慰められる描写がある。この時杏里はまだ高校2年生で、初期はアイドルっぽい雰囲気もあった。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞・作曲:尾崎亜美、編曲:瀬尾一三
87年10月にリリースされた崎谷健次郎の通算3枚目のシングル。85年に作曲家としてスタートを切り、87年に「思いがけないSITUATION」で歌手デビューした崎谷は、アダルト・コンテンポラリーの先駆者で、キーボード、ピアノを中心に演奏し、 映画音楽やドラマの劇伴も手がけるマルチプレイヤー。秋元康が作詞している本作は、シチズン「ライトハウス」のテレビCM のイメージソングに起用され、映画『いとしのエリー』の挿入歌にもなった。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞:秋元 康、作曲:崎谷健次郎、編曲:崎谷健次郎・武部聡志
90年にリリースされ、ロングセラーでミリオンヒットに達した沢田知可子の代表作。同時リリースされたアルバム『I miss you』からのシングルカットだった。亡くなった恋人に想いを募らせる内容が綴られた沢ちひろの詞に沢田が運命的なものを感じたのは、 学生時代にこの曲の歌詞とリンクするような出来事を実際に体験していたためであったという。翌91年の『第24回全日本有線放送大賞』でグランプリを受賞し、同年の『第42回NHK 紅白歌合戦』に初出場している。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞:沢ちひろ、作曲:財津和夫、編曲:芳野藤丸
18歳の頃に音楽劇団「ミスタースリムカンパニー」のバックバンドに参加していた鈴木雄大。80年に歌手デビューするも本格的な活動には至らず、大学卒業後の82年、都倉俊一のプロデュースでシングル「19,600,000の悲しい夜と眩しい夢」とアルバム『FRIDAY NIGHT』で正式にデビュー。 翌83年に出された本作でブレイクを果たす。同時期に東芝EMI にいた、稲垣潤一、安部恭弘、井上鑑と共に「ニューウェーブ4人衆」と呼ばれて人気を博した。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞:鈴木雄大、作曲・編曲:都倉俊一
高校時代、ビートルズのコピーバンドをきっかけに音楽活動を開始し、80年に「北京で朝食を」でデビュー。84年にレーベル移籍後、髙橋真梨子に楽曲提供した「桃色吐息」が大ヒットして日本作曲大賞を受賞している。 本作は同年に出された自身の最大のヒット曲。大丸のイメージソングに起用された。自身の歌手活動のほか、沢田研二、堺正章、谷村新司、中森明菜、吉川晃司らへの楽曲提供、映画『波光きらめく果て』の音楽監督も務めている。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞:大津あきら、作曲:佐藤 隆、編曲:チト河内・佐藤 隆
RC サクセションの代表作であり、日本のロックのスタンダード・ナンバーのひとつ。作詞・作曲は忌野清志郎と仲井戸麗市の連名になっている。忌野の愛車・日産サニークーペが雨の日に壊れたことを題材に書かれた。ライブの最後に盛り上がる楽曲を作ろうと考え、 仲井戸がギターでリフを弾き、忌野が歌を口ずさみながら作ったという。本曲のヒットでRCサクセションはブレイクを果たし、81年には日本武道館で単独公演を行うほどの人気バンドに成長した。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞・作曲:忌野清志郎・仲井戸麗市、編曲:RCサクセション & 椎名和夫
日本テレビ系で放映されたアクションドラマ『プロハンター』の主題歌。劇伴もクリエーションが担当した。メインヴォーカルはかつてザ・カーナビーツのメンバーとして人気を集めたアイ高野が務めている。81年4月のリリース後、夏頃から徐々に順位を上げ、 チャート最高8位を記録した彼らの最大ヒット・シングルである。『ザ・ベストテン』でも発売から5ヶ月が経過した9月の放送で初登場して最高8位、連続5週に亘ってランクインした。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞:大津あきら、作曲:竹田和夫、編曲:クリエーション
73年12月にシングル「知らず知らずのうちに」でメジャー・デビュー。「スモーキン・ブギ」や「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」で大ブレイクした後も活躍を続けていたダウン・タウン・ブギウギ・バンドが77年に放ったヒット曲。 資生堂化粧品夏のキャンペーン・ソングとしてテレビからも頻繁に流れた。同じ年にはライヴ・アルバムも2作出されるなど、バンドとして絶頂の時代。宇崎竜童は作曲家としても山口百恵らへの楽曲提供で大活躍だった。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞:阿木燿子、作曲:宇崎竜童、編曲:千野秀一
オリジナルはウッディ・ウー。リーダーの佐竹俊郎が作詞・作曲し、69年9月にシングル発売されてスマッシュヒットに。アリスのカヴァーはそれから6年後の75年9月にリリース。 メンバーの矢沢透がフォークロック調にアレンジして曲のイメージも一新され、大きなヒットに至る。それを受けてウッディ・ウーのレコードも「オリジナル本命盤」として再発された。 アリスとしては初めてシングルチャートで20位以内にランクインし、最高11位を記録している。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞・作曲:佐竹俊郎、編曲:矢沢 透
アメリカ人の父と日本人の母との間に生まれた石川セリは、コーラスグループ「シング・アウト」に在籍した後、71年に映画『八月の濡れた砂』の主題歌を歌い、翌72年に「小さな日曜日」でレコードデビューした。 7枚目のシングルにあたる本作は、後に夫となる井上陽水と付き合い始めた頃に、目の前で作ってプレゼントされたという。その間わずか30分ほどであったらしい。本作から5年後の82年に高樹澪がカヴァーしてリバイバルヒットさせた。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞・作曲:井上陽水、編曲:矢野 誠
当時人気絶頂だった石坂浩二と浅丘ルリ子の共演が話題となったドラマ『2丁目3番地』の続編で、スタッフ・キャストもほぼそのままスライドされた『3丁目4番地』の主題歌。 『2丁目3番地』の主題歌「目覚めた時には晴れていた」( テレビ版は赤い鳥)も後にレコーディングしたビリー・バンバンだが、本作はドラマ放映時にレコードがリリースされて大きなヒットとなり、彼らの代表作のひとつとなった。 ドラマの第10話にふたりでゲスト出演している。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞:石坂浩二、作曲:坂田晃一、編曲:森 正明
82年に「雨のリグレット」でデビューした稲垣潤一は、3枚目のシングル「ドラマティック・レイン」でブレイクを果たす。その後「エスケイプ」を挟んで出された5枚目のシングルが本作。富士フイルム「カセット GT-1」CMソングに起用され、83年晩夏のヒットとなった。 売野雅勇の詞、筒美京平の曲、井上鑑のアレンジが三位一体となって生まれた傑作であり、稲垣の無機質なヴォーカルが最高に映える。夏の終わりに聴くとなんとも切なくなる。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞:売野雅勇、作曲:筒美京平、編曲:井上 鑑
87年に「輝きながら…」でブレイクした德永の最大ヒット。自身の作曲で、篠原仁志が作詞、瀬尾一三がアレンジしている。90年1月にリリース。フジテレビ系アニメ『ドラゴンクエスト』の初代エンディングテーマに起用され、第1話から26話までオンエア。 ジャケット写真には同アニメのキャラクターのイラストが描かれ、サウンドトラック盤にも収録された。92年12月26日に公開された映画『男はつらいよ 寅次郎の青春』でも挿入歌として使用されていた。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞:篠原仁志、作曲:德永明、編曲:瀬尾一三
79年12月リリースの「さよなら」を大ヒットさせたオフコースが、アルバムからのシングルカット「生まれ来る子供たちのために」を間に挟み、再び大きなヒットを手にした作品。通算19枚目のシングルにあたる。 この後出されたアルバム『We are』には、シングルとは別ヴァージョンで収録された。サビの大胆な詞が多くの支持を集めた要因のひとつだったろうと小田和正自身が述懐している。93年にはソロに転じていた小田がセルフカヴァーした。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞・作曲:小田和正、編曲:オフコース
『第8回ヤマハポピュラーソングコンテスト』で優秀曲賞を受賞し、74年12月に「雨の日のひとりごと」でプレデビュー。75年の『第9回ヤマハポピュラーソングコンテスト』にも出場した後、 78年1月にリリースされた本作が、八神純子のプロ歌手としてのメジャーデビュー曲となった。6月には同名のデビュー・アルバムを発売。翌年には「みずいろの雨」「想い出のスクリーン」などを次々にヒットさせて『ザ・ベストテン』の常連組となった。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞・作曲:八神純子、編曲:戸塚 修
デビュー曲「スローモーション」に続いて来生えつこ&来生たかお姉弟が提供した中森明菜の楽曲。3枚目のシングルとして、82年11月にリリースされた。83年の年間シングルチャートでは8位を記録する大ヒットで、中森のシングルの中でも最大の売上枚数を記録している。 もともとは、81年に「シルエット・ロマンス」を提供した大橋純子へのさらなる提供予定曲であったという。来生のセルフカヴァー版は、83年に発表したアルバム『Visitor』に収録された。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞:来生えつこ、作曲:来生たかお、編曲:星 勝
アマチュア時代の活動を経て、井上陽水のバックバンドを務めた後にメジャーデビューしたロックバンドの安全地帯は、4枚目のシングル「ワインレッドの心」でブレイクを果たし、さらに本作のヒットで人気を不動のものにした。84年10月に7枚目のシングルとしてリリース。 作詞は井上陽水、作曲は玉置浩二、編曲は安全地帯と星勝が手がけている。個性的なヴォーカルに加えて稀代のメロディメーカーでもある玉置の才能が詰まった作品。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞:井上陽水、作曲:玉置浩二、編曲:安全地帯・星 勝
スターダスト☆レビューはヴォーカルの根本要を中心に79年に結成され、81年にメジャーデビュー。本作は93年のアルバム『SOLA』に収録後、シングルカットされてヒットに至った、彼らの代表作のひとつ。 木蘭とは漢語における木蓮の表記とのこと。JAPANESE DREAM 93年7月度月間グランプリを受賞した。その後も松崎しげる、谷村新司、五木ひろし、坂本冬美ら、ジャンルを問わず多くのアーティストにカヴァーされ続けている。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞:山田ひろし、作曲:柿沼清史、編曲:三谷泰弘
荒井由実(現:松任谷由実)の、6枚目のシングルとして75年10月リリース。TBS 系ドラマ『家庭の秘密』の主題歌に起用された。当初は別の詞が用意されていたが、ドラマの内容にそぐわないと判断されて書き直されている。 当初の詞でハイ・ファイ・セットが歌ったのが「スカイレストラン」である。今井美樹のカヴァーは2013年に今井本人が選曲したアルバム『Dialogue-Miki Imai Sings Yuming Classics-』より。ユーミンからのメッセージも寄せられた。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞・作曲:松任谷由実、編曲:Simon Hale
76年7月21日に発売された小椋佳の16枚目のシングル。小椋自身の作詞・作曲で 星勝のアレンジによる。資生堂76年秋のキャンペーン“ゆれる、まなざし”のイメージソングとして採用された。CMには当時16歳のモデルで後に女優へと転向する真行寺君枝が出演していた。 本作のヒットにより、化粧品業界の大手であった資生堂やカネボウでは季節毎にテーマを設定し、商品とCMソングとの相乗効果によるヒットを狙った年4回のキャンペーンを展開するようになった。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞・作曲:小椋 佳、編曲:星 勝
来生たかおの作曲による薬師丸ひろ子の楽曲は、デビュー曲「セーラー服と機関銃」以来だった。それから約7年ぶり、通算13枚目のシングルとして、89年1月にリリースされた。 日本テレビ系2時間ドラマ『水曜グランドロマン』のテーマソングとして88年10月から89年9月まで使用された。楽曲のリリースは来生自身がアルバム『With Time』で歌ったものが88年11月に出されて先行したが、シングルカットは89年4月で薬師丸盤よりも後となる。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞:来生えつこ、作曲:来生たかお、編曲:武部聡志
83年5月12日に郷ひろみ47作目のシングルとして出された楽曲。トヨタ自動車「NEW FFカローラ」のCMソングに起用され、大御所・阿久悠が作詞。オフコースから独立したばかりの鈴木康博が作曲、アレンジが井上堯之と甲斐正人という豪華な布陣だった。 郷は「哀しみの黒い瞳」など穏やかな曲が続いていた頃だけに、解放感はひとしおだった。鈴木のセルフカヴァーは「STARLIGHT SERENADE」とのカップリングで84年11月にシングルリリースされた。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞:阿久 悠、作曲:鈴木康博、編曲:船山基紀
81年に37歳の若さで世を去った大塚博堂は、遅咲きのシンガーソングライターだった。72年に大塚たけしの名で歌手デビューするものの不発に終わり、4年後に改名しての再デビュー曲となったのが本作である。 78年には大塚本人との競作となった「めぐり逢い紡いで」を布施明が紅白歌合戦で歌った。ドラマやCM のタイアップも続いてさらなる活躍が期待されていた中での急逝が惜しまれてならない。“愛を唄う吟遊詩人”と呼ばれた歌声は唯一無二だ。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞:藤公之介、作曲:大塚博堂、編曲:惣領泰則
「HERO(ヒーローになる時、それは今)」を大ヒットさせた甲斐バンドが、「感触(タッチ)」に続いて放った13枚目のシングルもベストテン入りのヒットとなる。 甲斐よしひろはたまたま立ち寄った函館のバーで本曲のアイデアを思いつき、コースターの裏に1番の歌詞を書き留めた。その後、渋谷のバーで2番の歌詞が書かれて曲が構築されたという。 イントロのギターは、偶然レコーディングの場に訪れた浜田省吾が飛び入りで弾いている。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞・作曲:甲斐よしひろ、編曲:甲斐バンド、弦編曲:石川鷹彦
バラード・ナンバーに定評がある倉橋ルイ子はレコード会社にスカウトされて約1年半レッスンを受けた後、81年に本作でデビューした。岡田冨美子の詞と網倉一也の曲に船山基紀が巧みなアレンジを施した秀曲である。 芸名もレッスン時から世話になっていた岡田冨美子が名付け親で、当時岡田が愛読していたという作家の倉橋由美子に由来するそう。次のシングル「ラストシーンに愛をこめて」で第11回東京音楽祭国内大会の審査員特別賞を受賞した。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞:岡田冨美子、作曲:網倉一也、編曲:船山基紀
82年に「今夜だけDANCE・DANCE・DANCE」でデビューした中原めいこの6枚目のシングル。84年4月リリース。夏のカネボウ化粧品キャンペーンソングとして企画され、自らの作詞・作曲でトロピカル気分満点の賑やかなポップソングが出来上がった。 タイトルは広告代理店が指定したものであった。冬場に行われたレコーディングだったため、暖房を全開にして真夏のテンションで臨んだというエピソードも。自身最大のヒット・シングルとなった。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞:中原めいこ・森雪之丞、作曲:中原めいこ、編曲:新川 博
泰葉の本名は海老名泰葉で、父は落語家の初代・林家三平。幼少の頃からクラシックを学ぶ。東京都立芸術高等学校卒業後にクラシックから転向してジャズ・ポピュラー歌手を志し、81年9月にリリースされた本作でデビュー。自ら作曲もこなした。 タイトルの「フライディ」は金曜日を意味する「Friday」ではなく、「飛ぶ」を意味する「FLY-DAY」で造語である。テレビやステージで披露される際には、キーボードの弾き語りで歌唱することが多かった。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞:荒木とよひさ、作曲:海老名泰葉、編曲:井上 鑑
日本有数のギタリストである高中正義が81年12月にリリースした作品。8枚目のアルバム『alone』の先行シングルだった。アルバムは、大ヒットした前作『虹伝説 THE RAINBOW GOBLINS』から8ヵ月ぶり。 スピード感溢れる「SPEED OF LOVE」と、本作のようなメロウな楽曲とのコントラストに魅了される。ほかにもヴォコーダーを使用した曲や、オクターバーを使ってカントリー調にアレンジされた曲など、ヴァラエティに富んだ構成だった。
楽曲解説:鈴木啓之
作曲・編曲:高中正義
大学在学中に杉真理のバンドに参加してメジャーデビューするもヒットに恵まれず解散。安部はその後、77年のポプコンに出場したが受賞は逃す。スタジオミュージシャンとしての活動に専念していたところ、寺尾聰「ルビーの指環」の大ヒットに触発されてデビューを決意。 82年11月にシングル「We Got It! /裸足のバレリーナ」でソロデビューを果たした。本作は83年2月発売のセカンド・シングル。ヨコハマタイヤのCM 曲で松本隆が作詞を手がけた。
楽曲解説:鈴木啓之
作詞:松本 隆、作曲:安部恭弘、編曲:清水信之