国内コンピレーション新・思い出の歌謡曲
新・思い出の歌謡曲
商品名 新・思い出の歌謡曲
発売日 2023年11月08日
商品コード MIUM-3165
JANコード 4571117356541
定価(税込) 2,420円
収録時間 69分52秒

今も思い出す昭和を代表する「この人この歌」を集めました。


解説・歌詞カード付
*MONO

収録内容


  1. 見上げてごらん夜の星を/坂本 九 *

    いずみたくが音楽を担当し、1960年に初演された同名ミュージカルの主題歌として作られた曲。 最初に歌ったのは伊藤素道とリリオ・リズム・エアーズだった。1963年に舞台が再演された際に坂本九が歌い、1月にシングル発売されてヒットする。 いずみは本曲で日本レコード大賞・作曲賞を受賞した。同じく永六輔が作詞した「上を向いて歩こう」と並ぶ坂本九の代表作であり、音楽の教科書にも載る日本のスタンダードソングとなっている。

    楽曲解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)

    作詞:永 六輔、作曲:いずみたく、編曲:渋谷 毅

  2. 花/はしだのりひことクライマックス

    1970年代フォークソングを代表する楽曲のひとつ。メンバーは、はしだのほか、藤沢ミエ、中嶋陽二、坂庭省悟で、イントロのギターは石川鷹彦が弾いている。 1971年1月に発売され、2月15日・22日付の週間ヒットチャートで2週連続1位を獲得し、年間チャートでも7位を記録したミリオンセラー。 駆け落ちをテーマにしながら、明るく前向きなのが新鮮である。この年の『第22回NHK 紅白歌合戦』には白組で初出場を果たした。

    楽曲解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)

    作詞:北山 修、作曲:端田宣彦・坂庭省悟、編曲:青木 望

  3. あの時君は若かった/ザ・スパイダース

    グループ・サウンズの礎を築いたザ・スパイダースの代表作の一つ。 1968年3月に発売され、チャート6位のヒットを記録した。ヴォーカルは堺正章と井上順。 詞は一般公募され、当時高校生だった菅原芙美恵の作品が採用された。5月に公開された映画『ザ・スパイダースの大騒動』の主題歌にも使用されている。 井上尭之によれば、イントロのギターはヴァニラ・ファッジの「キープ・ミー・ハンギング・オン」をヒントにしたとのこと。

    楽曲解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)

    作詞:菅原芙美恵、作曲:かまやつひろし
    Licensed by SHINKO MUSIC ENTERTAINMENT CO., LTD.

  4. さよならをもう一度/尾崎紀世彦

    1970年に「別れの夜明け」でソロ・デビュー後、2枚目のシングル「また逢う日まで」が大ヒットした尾崎紀世彦は1971年の歌謡界を代表する顔となった。 同年7月に3枚目のシングルとして、LP『尾崎紀世彦セカンド・アルバム』と同時発売された、阿久悠×川口真コンビの作。 前作に続く1位獲得とはならなかったものの、チャート2位、40万枚超のヒットを記録した。同年にはフランク永井や欧陽菲菲もアルバムでカヴァーしている。

    楽曲解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)

    作詞:阿久 悠、作曲・編曲:川口 真

  5. 夜明けのスキャット/由紀さおり

    由紀さおりが歌った1969年最大のヒット曲。いずみたくの曲、山上路夫の詞でミリオンセラーを記録した。 もともとはラジオの深夜番組のテーマとしてスキャット部分のみの録音だったが、好評を得て新たに歌詞が書き足されレコード化に至った経緯がある。 由紀さおりは本名の安田章子名義で1965年にキングレコードからデビューするもヒットに恵まれず、最後に結婚・引退するつもりで東芝音工から出した本曲で遂にヒットを掴んだのだった。

    楽曲解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)

    作詞:山上路夫、作曲:いずみたく、編曲:渋谷 毅

  6. 君こそわが命/水原 弘

    デビュー曲「黒い花びら」のヒットでスターとなり、1959年の『第1回日本レコード大賞』を受賞した水原弘。 その後は表舞台から遠ざかり不遇な時代を迎えていたが、1967年2月にリリースされた本曲を大ヒットさせて、“ 奇跡のカムバック”と言われた。 川内康範の作詞による入魂の作品はビクターの佳川ヨコとの競作となり、東芝の水原盤が圧倒的な売上げを示す。水原はこの年の『第18回NHK 紅白歌合戦』に5年ぶり4回目の出場を果たした。

    楽曲解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)

    作詞:川内康範、作曲・編曲:猪俣公章

  7. 骨まで愛して/城 卓矢

    かつて「スタコイ東京」をヒットさせた菊地正夫が心機一転、城卓矢に改名してからの再デビュー作。 城の実兄である北原じゅんが“文れいじ”のペンネームで作曲し、2人と親戚関係にあたる川内康範が妻の和子名義で作詞している。 男女の深い情念が描かれた独特な詞は、川内ならではの世界。航空機事故の現場で遺体にすがり付く遺族の姿が発想の源になったという。 1966年1月に発売されて大ヒット。日活で映画化され、城も本人役で出演した。

    楽曲解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)

    作詞:川内和子、作曲・編曲:文れいじ

  8. 知床旅情/加藤登紀子

    オホーツク海の南端、北海道の知床半島が舞台。森繁久彌が映画のロケで羅臼に長期滞在した折に作られた「オホーツクの舟歌」が改変され、後に加藤登紀子の歌で全国的なヒットに至った。 もはや歌謡曲の域を超えて教科書にも載る叙情歌のスタンダードとして知られる。1971年に発表された加藤のアルバム『日本哀歌集』で人気に火がつきシングル発売。 同年のヒットチャートで7週連続の1位を獲得し、年間チャート2位にランクインした。

    楽曲解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)

    作詞・作曲:森繫久彌、編曲:竹村次郎

  9. 夏の日の想い出/日野てる子

    ハワイアン歌手として活躍した日野てる子のオリジナル歌謡の代表作。 当初は同じく鈴木道明の作だった「ワン・レイニーナイト・イン・トーキョー」のB面として1965年1月に発売。やがてA面扱いとなり、ジャケットも新たなデザインに刷り直された。 ビクターの和田弘とマヒナスターズ、キングレコードの仲宗根美樹との競作盤となり、ポリドールの日野盤が最も売上げを伸ばしてミリオンセラーに。同年のNHK紅白歌合戦にも初出場を果たした。

    楽曲解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)

    作詞・作曲:鈴木道明、編曲:前田憲男

  10. 恋のハレルヤ/黛 ジュン

    1964年にビクターから本名の渡辺順子名義でデビューするもヒットには恵まれず。その後、黛ジュンと改名して1967年2月に東芝音工から出された本曲が大ヒットとなった。 なかにし礼×鈴木邦彦のコンビ作を中心に「霧のかなたに」「乙女の祈り」とヒットを連ね、4枚目のシングル「天使の誘惑」では1968年の日本レコード大賞を受賞している。 グループサウンズ・ブーム下で最も活躍した女性ポップスシンガーの一人。

    楽曲解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)

    作詞:なかにし礼、作曲:鈴木邦彦、編曲:中島安敏

  11. 月影のナポリ/森山加代子 *

    イタリアの歌手、ミーナ・マッツィーニがオリジナル。日本では、1960年6月に森山加代子のデビュー曲として東芝レコードから発売されてヒットした。 続いて7月にキングレコードから出されたザ・ピーナッツの競作盤も共にヒットしている。いずれも日本語の訳詞は岩谷時子が手がけた。 森山盤は50万枚を売り上げ、それまでのいわゆるポピュラーソングとは一味違う、若い世代に向けられたカヴァー・ポップス隆盛時代の先駆けとなる。

    楽曲解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)

    作詞:F. Migliacci、作曲:B. De Filippi、訳詞:岩谷時子、編曲:皆岡 進

  12. 夢であいましょう/坂本スミ子 *

    1961年4月から1966年4月まで毎週土曜日に生放送されていたNHKのバラエティ番組『夢であいましょう』のテーマソング。 毎月1曲、永六輔の作詞、中村八大の作曲による〈今月のうた〉が紹介され、「上を向いて歩こう」をはじめ、「こんにちは赤ちゃん」「遠く行きたい」など数々のヒット曲が世に送り出された。 番組ではコーラス仕様だった本曲はレギュラー出演者の一人、坂本スミ子が吹き込み、1963年1月にシングル発売された

    楽曲解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)

    作詞:永 六輔、作曲・編曲:中村八大

  13. 希望/フォー・セインツ

    成蹊高等学校の文化祭で結成されたフォー・セインツは、1960年代後半に一世を風靡したカレッジフォークの草分け的存在。 ラジオ番組『フォーク・ビレッジ』で注目され、1968年にデビュー・シングル「小さな日記」がヒットした。 いずみたくの作による本曲は、元々は倍賞千恵子のミュージカルのために作られた曲。1969年5月に出された本作以降、1970年4月には岸洋子盤が出されて大ヒットした。ほか、ザ・シャデラックスによる競作盤も。

    楽曲解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)

    作詞:藤田敏雄、作曲:いずみたく、編曲:渋谷 毅

  14. 終着駅/奥村チヨ

    和製シルヴィ・バルタンと呼ばれたデビュー時から、アイドル然とした歌謡ポップス、ちょっと大人なセクシー路線を経て奥村チヨが行き着いたのが本作であった。 お色気路線にずっと抵抗があった彼女は、ある日出会ったこの作品にめぐり逢えたことを喜び、歌うことを熱望、1971年12月に出されて大ヒットとなる。 さらには作曲の浜圭介と結婚するきっかけにもなった重要な一曲。浜はこの後も「石狩挽歌」「舟唄」などヒットを連発した。

    楽曲解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)

    作詞:千家和也、作曲:浜 圭介、編曲:横内章次

  15. ざんげの値打ちもない/北原ミレイ

    1970年10月に出された北原ミレイのデビュー曲。全編に漂う閉塞感は、高度経済成長時代がいよいよ行き詰まり、学生運動が盛んだった当時の社会情勢が反映されているよう。 作詞した阿久悠自身が生前事ある毎に思い入れを語り、自著のタイトルにも用いていた。作曲が村井邦彦というのも意外だろう。 レコードにはない幻の4番は、翌1971年に曲のヒットを受けて映画化された東映『ずべ公番長ざんげの値打ちもない』で聴くことが出来る。

    楽曲解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)

    作詞:阿久 悠、作曲:村井邦彦、編曲:馬飼野俊一

  16. サバの女王/グラシェラ・スサーナ

    「シバの女王」とも呼ばれるシャンソンのスタンダード。1967年にチュニジア出身の男性歌手ミシェル・ローランが作詞・作曲し、フランスで発売されたのが最初。 1969年にはレイモン・ルフェーブル楽団のインストゥルメンタル・バージョンがロングセラーを記録。喫茶店BGM の定番となる。 1972年になかにし礼の訳詞でアルゼンチン出身のグラシェラ・スサーナが歌った本作がヒットした。日本人では高橋キヨシや尾崎紀世彦も歌っている。

    楽曲解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)

    作詞・作曲:M. Laurent、訳詞:なかにし礼、編曲:福場哲之

  17. さらば青春/小椋 佳

    1971年2月にリリースされた小椋佳のシングル「しおさいの詩」B面として発表。アルバム『青春~砂漠の少年~』でデビューした直後に出された、最初のシングルだった。 銀行マンだった小椋は会社勤めを辞することなく、二足のわらじでシンガーソングライターとして活躍を遂げる。映画監督の森谷司郎が小椋の歌を気に入り、本曲も東宝映画『初めての旅』に起用された。 初出場した1994年の『第45回NHK 紅白歌合戦』でも披露されている。

    楽曲解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)

    作詞・作曲:小椋 佳、編曲:小野崎孝輔

  18. 悲しくてやりきれない/ザ・フォーク・クルセダーズ

    フォークルの2枚目のシングルとして1968年3月に発売。 2月に発売予定されていた「イムジン河」が発売自粛となったため、それに代わる曲として急遽制作された結果、後世に残るスタンダードが誕生する。 「イムジン河」のコードを逆から辿るうちにひらめいたというのが通説になっているが、作曲した加藤和彦本人は否定していたらしい。 出来立ての曲が、初対面だったサトウハチローに託されると、1週間ほどで詞が出来たという。

    楽曲解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)

    作詞:サトウハチロー、作曲:加藤和彦、編曲:ありたあきら

  19. 戦争を知らない子供たち/ジローズ

    北山修作詞、杉田二郎作曲によるフォークソング。1970年8月、大阪万博でのコンサートで初めて歌われ、その模様がライブアルバム『戦争を知らない子供たち』として発売される。 同年11月には、「全日本アマチュア・フォーク・シンガーズ」名義でシングルカットされ、さらに翌1971年2月にジローズの歌唱によるシングルが発売されて広く知られるヒットソングとなった。 1973年には本曲を原案にした同名の映画が東宝で制作・公開された。

    楽曲解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)

    作詞・作曲:佐々木 勉、編曲:若草 恵

  20. 白いブランコ(フォークロックVer.)/ビリー・バンバン

    兄弟デュオ、ビリー・バンバンのデビュー・ヒット。大学在学中の菅原進が1966年に友人たちと結成した4人組に始まり、翌年には兄の孝と、せんだみつおの3人組に。 そして1969年1月のレコード・デビューの時に兄弟2人の編成となった。 浜口庫之助に師事し、デビュー曲も氏の作による「星空のハプニング」の予定だったが、結局B面に落ち着き、進の作曲による本作がA面となった。ここでは後に録音されたニューヴァージョンを収録。

    楽曲解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)

    作詞:小平なほみ、作曲:菅原 進、編曲:青木 望

  21. 別れの予感/テレサ・テン

    アジアの歌姫、テレサ・テンが「時の流れに身をまかせ」「スキャンダル」に続けて放った作品。1987年6月リリース。 一連のヒットを供した作詞:荒木とよひさ×三木たかしコンビの作で、服部克久がストリングス・アレンジを施している。 中国語タイトルは「別離的預感」もしくは「襟曲」。ロングセラーのゴールドディスクとなり、1988年第21回全日本有線放送大賞・上半期グランプリを受賞した。岩崎宏美や中森明菜がアルバムでカヴァーしている。

    楽曲解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)

    作詞:荒木とよひさ、作曲:三木たかし、編曲:林 有三、弦編曲:服部克久

  22. 六本木ララバイ/内藤やす子

    浪曲師だった両親の下に生まれ育った内藤やす子は、1975年に「弟よ」でデビュー。翌年の「想い出ぼろぼろ」が大ヒットとなり、同年の新人賞を総なめにした。 1983年にラヴ・イズ・オーヴァーの競作に参画、そして1984年10月リリースの本作が久々のヒットとなる。 エド山口の作詞・作曲で、作曲には元オックスの岡田志郎も名を連ねている。都会の夜が活写された稀代の名曲である。1989年の『第40回NHK 紅白歌合戦』でも歌われた。

    楽曲解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)

    作詞:エド山口、作曲:エド山口・岡田史郎、編曲:松井忠重

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