ピアノ癒しのピアノ~花の歌
癒しのピアノ~花の歌
商品名 癒しのピアノ~花の歌
発売日 2023年04月19日
商品コード MICO-4285
JANコード 4571117356367
定価(税込) 1,980円
収録時間 68分56秒

ピアノのやわらかな音色で聴く、クラシックやすらぎの名曲集。誰もが知るおなじみのクラシック曲から、より安らかなメロディーの楽曲をあつめました。


楽曲解説付


収録内容


  1. 花の歌(ランゲ)/ジョナサン・ヒンデン

    ランゲ (1830-1889) はドイツのピアニスト。幻想曲、行進曲、ポロネーズから、モーツァルトやアントン・ルビンシテインの人気曲のアレンジメントに至るまで、約500曲のピアノ曲を残しています。その大半が演奏しやすいサロン音楽ということもあり、ヨーロッパを中心に、ピアノ愛好家たちの間でもてはやされました。現在最も有名な曲の一つがこの《花の歌》。花びらが開く様子だけでなく、馥郁たる香りまでもが浮かんできます。

    【解説】2023年1月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
    http://reine-h.com(平野玲音ファンクラブ公式サイト)

  2. 愛の夢 第3番(リスト)/ジャン=イヴ・ティボーデ

    リスト(1811-1886)は、ハンガリー王国ドボルヤーン(現在のオーストリア共和国ライディング)に生まれたピアニスト・作曲家。《愛の夢》は、彼が書いた3曲からなるピアノ曲です。当初はソプラノ向けの歌曲でしたが、1850年にリスト自身がピアノ独奏用に編曲。最も有名な第3番は、ドイツの詩人フェルディナント・フライリヒラートの詩『おお、愛しうる限り愛せ』をもとにした、非常にロマンティックな作品です。

    【解説】2023年1月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
    http://reine-h.com(平野玲音ファンクラブ公式サイト)

  3. 春の歌(メンデルスゾーン)/ジョン・オコーナー

    ドイツの作曲家・ピアニストであるメンデルスゾーン(1809-1847)の、ピアノのための《無言歌集》(全8巻)。〈春の歌〉は、1842~44年頃の作を集めた第5巻の最終曲です。「言葉のない歌」を意味するタイトル通り、素直な歌心に満ちた曲で、ヴァイオリンやフルートなどでも演奏されます。〈春の歌〉は正式名ではありませんが、メンデルスゾーンの手稿譜に書かれていた言葉。ふんだんな装飾音は、木々一杯に咲く可憐な花を思わせますね。

    【解説】2023年1月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
    http://reine-h.com(平野玲音ファンクラブ公式サイト)

  4. 月の光 ~《ベルガマスク組曲》より(ドビュッシー)/ジャック・ルヴィエ

    《ベルガマスク組曲》は、フランスの作曲家ドビュッシー (1862-1918) が1890年頃に書いたピアノ曲。〈月の光〉は、全4曲からなるこの組曲の3曲目にあたります。ポール・ヴェルレーヌの同名の詩からインスピレーションを受けており、単なる自然描写を超えた切ない思いが伝わってきます。ちなみに、この曲の当初のタイトルは、〈感傷的な散歩道〉だったのだそう---妙なるピアノの音から、どんな情景が浮かぶでしょうか?

    【解説】2023年1月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
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  5. ノクターン 第2番(ショパン)/アルトゥール・モレイラ=リマ

    ポーランド出身の作曲家ショパン (1810-1849) はその生涯に、ピアノのためのノクターン (夜想 曲)を21曲作っています。「ピアノの詩人」と呼ばれるショパンは、ヨーロッパ各地でオペラに通う、大の歌好きでもありました。彼のノクターンには、ベッリーニやロッシーニといった作曲家によるイタリア・オペラの影響が見て取れます。1831年に書かれた第2番もまた然り、右手が紡ぐメロディラインや装飾は、まさにベルカント(美しい歌)そのものです。

    【解説】2023年1月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
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  6. 別れの曲(ショパン)/田部京子

    「別れの曲」と呼ばれるこの作品の正式名は、ショパンの《練習曲 Op.10 第3番》(1832)。コンサートでも演奏されうる深みを持った、「演奏会用練習曲」の代表例です。1934年のドイツ映画『Abschiedswalzer』(別れのワルツ)の邦題が「別 れの曲」だったことから、日本では、映画内で流れた《練習曲 Op.10 第3番》もこの愛称で知られるように。ショパン自身が「私が書いた最も美しいメロディ」と評したという、名曲中の名曲です。

    【解説】2023年1月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
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  7. ジュ・トゥ・ヴ(サティ)/高橋悠治

    《ジュ・トゥ・ヴ》(あなたが欲しい)は、フランスの作曲家サティ (1866-1925) のシャンソン。「スロー・ワルツの女王」と呼ばれた人気歌手、ポーレット・ダルティのために書かれましたが、ピアノ独奏用の編曲版も有名です。ドビュッシーやラヴェルといった大作曲家たちに影響を与えた「現代音楽の祖」である反面、主にキャバレー(ショー付きの飲食店)で活動し、イージーリスニングのルーツとも言われるサティ。モダンで気だるい、パリの薫りが漂います。

    【解説】2023年1月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
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  8. 雨だれの前奏曲(ショパン)/ニキタ・マガロフ

    ショパンが1839年に完成させた、《24の前奏曲》。バッハの《平均律クラヴィーア曲集》に敬意を表したものと言われますが、より大規模な曲の前に演奏される「前奏曲」の範疇を超え、一曲一曲が独自の内容をもつ、革新的な作品です。中でもポピュラーなのは、「雨だれの前奏曲」の愛称で親しまれる第15番。明から暗へと曲調が大きく変わる中、自然の雨の音そのままに、変イ音(中間部では嬰ト音)が淡々と鳴り続けます。

    【解説】2023年1月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
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  9. ゴルトベルク変奏曲~アリア(J.S.バッハ)/コンスタンチン・リフシッツ

    1741年の初版によれば、バッハ(1685-1750) のこの名曲の正式名は《2段鍵盤付きクラヴィチェンバロのためのアリアと種々の変奏 》。バッハの弟子ヨハン・ゴットリープゴルトベルクが不眠症に悩むヘルマン・カール・フォン・カイザーリンク伯爵のためにこの曲を演奏したという逸話から「ゴルトベルク変奏曲」と呼ばれていますが、逸話の真偽のほどはわかっていません。美しい〈アリア〉の後に、(このCDには収録されていませんが)30もの変奏が続く大作です。

    【解説】2023年1月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
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  10. ノクターン 第20番 遺作(ショパン)/ジャン=イヴ・ティボーデ

    ショパンの《ノクターン 第20番》は1830年の作ながら、没後になって出版されたピアノ曲。姉のルドヴィカがショパン《ピアノ協奏曲第2番》に取り組むための練習用に書かれたそうで、同曲のモチーフが多数引用されています。ルドヴィカが「夜想曲風のレント」と呼んだことから、《ノクターン》の名で親しまれるようになりました。トラック5の第2番とはまた違う、翳りを帯びた美しさが聴き手の心を惹きつけます。

    【解説】2023年1月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
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  11. パガニーニの主題による狂詩曲(第18変奏)(ラフマニノフ)/ヴァレンティナ・カメニーコヴァー(ピアノ)、イルジー・ピンカス指揮 ブルノ国立フィルハーモニー管弦楽団

    パガニーニはイタリアの伝説的なヴァイオリニスト・作曲家。ロシアに生まれた作曲家ピアニストのラフマニノフ (1873-1943)がパガニーニのヴァイオリン曲をもとに作曲したのが、ピアノとオーケストラのための《パガニーニの主題による狂詩曲》(1934)です。主題と24の変奏からなる狂詩曲(自由で奔放華麗な器楽曲)で、叙情に満ちた第18変奏はそのハイライト映画やコマーシャルなどでも好んで使われています。

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  12. 夢(ドビュッシー)/田部京子

    1884年、ドビュッシーはカンタータ《放蕩息子》によってローマ大賞を受賞。ピアノ独奏曲《夢》(1890)は、受賞に伴うローマ留学からパリに戻った3年後、トラック4の《ベルガマスク組曲》と同じ頃の作品です。経済的な苦境に迫られて書いた曲とも言われますが、印象派の絵画のような幻想的な表現は、ドビュッシーの真骨頂。ラリー・クリントンのポピュラーソング《My Reverie》など、様々な編曲版でも知られています。

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  13. ピアノ・ソナタ第14番「月光」第1楽章(ベートーヴェン)/近藤嘉宏

    ベートーヴェン(1770-1827)は、ドイツのボンに生まれた作曲家。1792年にオーストリアの首都ウィーンに進出すると、まずはヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして名を馳せました。《ピアノ・ソナタ第14番》は、この時期1801年の作。彼自身が付した「幻想曲風ソナタ」という表題も、即興演奏の天才だったベートーヴェンの姿を彷彿させます。(一般には「月光ソナタ」として有名ですが、こちらはベートーヴェンの死後に広まった通称です)

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  14. 乙女の祈り(バダジェフスカ)/イリーナ・メジューエワ

    バダジェフスカ (1834 あるいは1838-1861) は、ポーランド出身の女流作曲家・ピアニスト。主としてサロンでのピアノ演奏家として活躍しました。本格的な音楽教育は受けなかったようですが、1856年にワルシャワで出版された《乙女の祈り》は大成功、ドイツ、イギリス、フランスなどの諸外国に広まりました。日本にもファンが多く、オルゴールから電車の駅のメロディまで、生活の身近なシーンで愛され続けています。

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  15. 愛のワルツ(ブラームス)/アーサー・グリーン

    ブラームス (1833-1897) は、ドイツに生まれた作曲家・ピアニスト。彼が1865年に完成させた《4手のためのワルツ集》の15曲目にあたるのが、「愛のワルツ」の愛称で親しまれるこのワルツです。元々はピアノ連弾曲ですが、大人気を博したために、作曲者自らが独奏用にもアレンジ(オリジナルの調性はイ長調、本CDの独奏ピアノ版は変イ長調)。ともすると気難しいイメージを持たれがちなブラームスの、素朴な優しさが伝わってきます。

    【解説】2023年1月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
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  16. ラ・カンパネラ(リスト)/近藤嘉宏

    パガニーニの《ヴァイオリン協奏曲第2番》第3楽章「ラ・カンパネラ」。カンパネラはイタリア語で「小さな鐘」の意で、ヴァイオリンのフラジオレットとオーケストラの鐘の掛け合いが印象的なフィナーレです。リストが1851年、この主題をもとに作曲したのが《パガニーニによる大練習曲第3番》。華やかな超絶技巧もさることながら、ピアノの高音が鐘の響きにぴったりで、「ラ・カンパネラ」といえばこの曲を指すほどのヒット曲となりました。

    【解説】2023年1月ウィーンにて 平野玲音 (チェリスト)
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