映画音楽CAFE TIME Music 映画音楽とのひととき~シェルブールの雨傘~
CAFE TIME Music 映画音楽とのひととき~シェルブールの雨傘~
商品名 CAFE TIME Music 映画音楽とのひととき~シェルブールの雨傘~
発売日 2017年02月15日
商品コード MIVE-4201
JANコード 4571117354615
定価(税込) 1,980円
収録時間 75分36秒

シネマミュージックの永遠の名曲を、日本のポップスシーンを支えてきた一流ミュージシャン達が演奏。珠玉のメロディーを超一級のサウンドクオリティでお届け、まさに至福のひとときを味わえる、そんな作品集です。


解説付

収録内容


  1. 第三の男 吉川 忠英

    1949年のイギリス映画『第三の男』の主題曲で、オーストリアのアントン・カラスが作曲しました。もともと同国の民族楽器ツィター奏者であったカラスが、この映画のロケにやって来た製作者達にスカウトされ、初めて手掛けた映画の音楽がこんなにヒットしようとは誰も思わなかったことでしょう。この映画の主人公(オーソン・ウェルズ)の役名に因んで「ハリー・ライムのテーマ」という曲名で紹介されることもあります。

    【解説】宮本 啓

    (Anton Karas) 編曲:吉川 忠英 / 新川 博

  2. 虹の彼方に (『オズの魔法使い』より) nanan

    1939年のアメリカ映画『オズの魔法使い』の主題歌で、エドガー・イップ・ハーバーグ(作詞)とハロルド・アーレン(作曲)が作り、主演したドロシー役のジュディ・ガーランドが歌いました。アカデミー賞で主題歌、スコアの両賞を獲得、今では“アメリカ人の最も好きな映画主題歌”だといわれています。原作になったライマン・F・ボームの童話も、この作品の黒人版ミュージカル映画『ウィズ』も愛され続けています。

    【解説】宮本 啓

    (Harold Arlen E.Y.Harburg) 編曲:吉川 忠英

  3. シェルブールの雨傘 nanan

    1964年のフランス映画『シェルブールの雨傘』の主題曲で、ミッシェル・ルグランが作曲しました。映画全体に音楽が使われ、普通の会話はゼロという画期的な製作方法が見事に成功し、ミュージカル史上燦然と輝く作品になりました。ジャック・ドゥミ(監督&作詞)とルグランの息が合っていたからこその成功作です。劇中、駅での別れのシーンに流れたこのメロディが最も印象的で、主題曲といわれるようになりました。

    【解説】宮本 啓

    (Jacques Demy Michel Legrand) 編曲:新川 博

  4. おもいでの夏 佐々木 史郎

    1971年のアメリカ映画『おもいでの夏』の主題曲で、前曲と同じルグランの作品です。年上の女性に憧れたり、ほのかな恋心を抱いたりする少年を主人公にした映画は結構多くありますが、ニューイングランドの静かな島での15歳の少年の経験をテーマにしたこの作品は、その“決定版”といえる出来でした。甘美なルグラン・メロディはいつまでも心に残り、アカデミー作曲賞に輝いています。監督ロバート・マリガン。

    【解説】宮本 啓

    (Alan Bergman-Marilyn Bergman Michel Legrand) 編曲:佐々木 史郎

  5. 星に願いを(『ピノキオ』より) 吉川 忠英

    1940年のウォルト・ディズニー長編アニメーション第2作『ピノキオ』の主題歌で、ネッド・ワシントン&リー・ハーラインが作詞作曲しました。劇中歌ったのはピノキオの良心(コオロギ)の声を受け持ったクリフ・エドワーズ。アカデミー賞の主題歌、作曲両部門のオスカーを獲得しています。後年、日本の矢沢永吉によって歌われたカヴァー・ヴァージョンも好評でした。

    【解説】宮本 啓

    (Ned Washington Leigh Harline) 編曲:吉川 忠英

  6. モア (『世界残酷物語』より) 岩田 雅之

    1961年のイタリア映画『世界残酷物語』の主題曲でリズ・オルトラーニ&ニーノ・オリヴィエロが作曲しました。もう少し詳しく書けば、このドキュメンタリー映画のアメリカ公開に際し、関係者がこのメロディに英題の『モア』と英詞を付け、主題曲としたものです。映画の中では海亀の出産シーンに流れていた地味な(?)メロディに過ぎなかったのに...。

    【解説】宮本 啓

    (Marcello Ciorciolini Riz Ortolani Nino Oliviero) 編曲:岩田 雅之

  7. さらば夏の日 新川 博

    1970年のフランス映画『さらば夏の日』の主題曲で、フランシス・レイが作曲しました。レイは長いことクロード・ルルーシュ監督とのコンビで作曲活動をしていましたが、これはミシェル・ポワロン監督作品で、新鮮な気持ちだったのでしょう、フランスの若者達の行動に則した若々しい、レイとしては型破りの音楽を書き好評でした。当時のアイドル、ルノー・ヴェルレーのイメージを追って書いたのかもしれません。

    【解説】宮本 啓

    (Francis Lai) 編曲: 新川 博

  8. パリのめぐり逢い 新川 博

    1967年のフランス映画『パリのめぐり逢い』の主題歌で、前曲の解説に書いたようにルルーシュ監督とのコンビで売ったレイの作品です。この前年に発表した『男と女』とこの曲で、ルルーシュ=レイ・コンビの人気は不動のものになりました。古典的なシャンソンの雰囲気に現代感覚を巧みにミックスさせ、イヴ・モンタン、アニー・ジェラルド、キャンディス・バーゲンの恋愛ドラマを盛り上げていました。

    【解説】宮本 啓

    (Pierre Barouh Francis Lai) 編曲:新川 博

  9. 雨の訪問者 吉川 忠英

    1970年のフランス=イタリア合作映画『雨の訪問者』の主題曲で、これもレイの代表曲のひとつです。主役のチャールズ・ブロンソンを脳裏に浮かべて聴かれることをお勧めします。スリラー映画の音楽というより、ブロンソンの雰囲気を曲にした印象が強いからですが。この映画にはもう1曲「雨の訪問者のテーマ」というのがありますが、それよりこのワルツ調の曲の方が人気になりました。

    【解説】宮本 啓

    (Francis Lai) 編曲:吉川 忠英

  10. ラスト・タンゴ・イン・パリ 小池 修

    1972年のアメリカ=イタリア合作映画『ラスト・タンゴ・イン・パリ』の主題でガトー・バルビエリが作曲しました。芸術かワイセツか、マーロン・ブランドの演技と共に話題になった作品で、アルゼンチンに生まれパリで活動したバルビエリがタンゴの精神が根底にある前衛的な音楽で花を添えました。後に歌詞が付いて映画音楽のイメージが薄くなりましたが、演奏者や歌手は誰もが“難曲”といいます。

    【解説】宮本 啓

    (Dory Previn Gato Barbieri) 編曲:新川 博

  11. 男と女 新川 博

    1966年のフランス映画『男と女』の主題歌で、フランシス・レイの実質的な映画音楽デビュー作(その前に短編映画の音楽を書いている)です。当時流行っていたボサ・ノヴァ調で作曲したこの曲は世界的なヒットになり、これ以外にもサンバを基調にした曲なども散りばめ、レイの才能を世に知らしめたのでした。オリジナルはニコール・クロワジールとピエール・バルーのデュエットで聴かれました。

    【解説】宮本 啓

    (Pierre Barouh Francis Lai) 編曲:新川 博

  12. ひまわり 新川 博

    1970年のイタリア映画『ひまわり』の主題曲で、アメリカのヘンリー・マンシーニが作曲しました。招集されたま行方不明になった夫を探しにロシアまで出向く妻・・・彼女の目に映ったのは、ウクライナのひまわり畑に咲いた満開のひまわりの花でした。哀感溢れるマンシーニ・サウンドの背後にロシアの民族音楽の香りも感じられます。アカデミー賞で作曲部門にノミネートされています。

    【解説】宮本 啓

    (Henry Mancini) 編曲:新川 博

  13. コーリング・ユー (『バグダッド・カフェ』より) 小池 修

    1987年の(西)ドイツ映画『バグダッド・カフェ』の主題歌で、ボブ・テルソンが作り、ジェヴェッタ・スティールが歌いヒット、アカデミー主題歌賞にもノミネートされました。ラスヴェガス近郊の砂漠地帯にポツンと建つ<バグダッド・カフェ>で展開する女性の友情がメイン・テーマになっている作品の、これは“狙い”にマッチした佳曲というべきでしょう。何と80種類ものカヴァー・ヴァージョンがあるそうです。

    【解説】宮本 啓

    (Bob Telson) 編曲:新川 博

  14. 白い恋人たち 新川 博

    1968年のフランス映画『白い恋人たち』のテーマ曲で、これもルルーシュ=レイ・コンビの代表作です。ただ、これはグルノーブル・冬期オリンピックの公式記録映画、つまり初のドキュメンタリー作品だった点がそれまでの作品とは大きく違います。それでも映画は出場選手たちの素顔に迫るように劇映画的な作り方がされており、いつまでも印象に残っています。レイは4曲のオリジナル・スコアを書き、中で最も印象的だったこのワルツ調の曲が最も人気を集めました。

    【解説】宮本 啓

    (Pierre Barouh-Francis Lai) 編曲:新川 博

  15. ネヴァーエンディング・ストーリー 新川 博

    1984年の(西)ドイツ=アメリカの合作映画『ネヴァーエンディング・ストーリー』の主題曲で、イタリアのジョルジオ・モロダーが作曲しました。ドイツの児童文学作家のミヒャエル・エンデのベストセラー原作を見事に映画化、1冊の本の中に入り込んだ少年のファンタスティックな冒険が楽しく描かれていました。オリジナル盤でこの曲を歌っていたのは、イギリスのリマール(元カジャグーグーのヴォーカル)でした。

    【解説】宮本 啓

    (Giorgio Moroder Keith Forsey) 編曲:赤木 りえ

  16. タラのテーマ (『風と共に去りぬ』より) 岩田 雅之

    1939年のアメリカ映画『風と共に去りぬ』の主題曲で、マックス・スタイナーが作曲しました。舞台になったアメリカ南部・ジョージア州の土地の名前タラが、まるで登場人物の名前のように深く印象に残っているのは、いかにこの曲が素晴らしいかを物語っているのではないでしょうか。この名曲にアカデミー賞が与えられなかったのは不思議です。

    【解説】宮本 啓

    (Mack David Max Steiner) 編曲:岩田 雅之

  17. ムーラン・ルージュの歌 (『赤い風車』より) 吉川 忠英

    1952年のイギリス映画『赤い風車』の主題歌で、ジャック・ラリュ(作詞)とジョルジュ・オーリック(作曲)が作りました。画家ロートレック(演じたのはホセ・ファーラー)の半生を描いた作品で、彼がこよなく愛したムーラン・ルージュが綿密に描かれていました。この曲はパーシー・フェイス楽団の十八番ですが、最初のレコードはフェリシア・サンダースの歌が収録されていましたが、その後は演奏だけ・・・。ファンはどうしてもフェリシアの声を懐かしく思い出すのですが。

    【解説】宮本 啓

    (Georges Auric Jaques Larue William Engvick) 編曲:吉川 忠英

演奏者紹介


■吉川 忠英【Acoustic Guitar】

現在、CM音楽やドラマのサウンドトラックや大瀧詠一、福山雅治、松任谷由実、広瀬香美、古内東子、木村佳乃、Kiroro等、多数のアーティストのレコーディングに参加。また、福山雅治、宮沢和史、大澤誉志幸、山本潤子などのライブツアーにも参加する。自身のアーティスト活動として1990年、米国Voss Recordsよりアルバム「California Roll」を発売。その他数多くのソロアルバムを制作する。現在、精力的にライブ活動や音楽誌の連載執筆なども行っている。


■nanan 【Vocal, A.Gtr, Perc, Bass, Key】

吉川忠英、高水健司、浜口茂外也、山本潤子、新川 博の5人のミュージシャンによる“大人が作る大人の為の音楽”このコンセプトに基づいて作られたユニット、nanan。ゆったりとした時間を楽しむために、楽曲、テンポなどが吟味され、名うてのプレーヤー達の燻し銀のような演奏が光る。


■佐々木 史郎 【Trumpet】

武蔵野音大在学中よりジャズを始め、卒業後、山下洋輔パンジャオーケストラ、東京ユニオン、 Dreams Come Trueなどのツアー、レコーディングに参加。また、オルケスタ・デ・ラ・ルスのリードトランペッターとして15回以上の海外ツアーを行い、その間ビルボード誌ラテンチャート11週1位、国連平和賞、グラミー賞ノミネート、トゥナイトショウ出演、サンタナとツアーなどの活躍をする。現在はスタジオ・ミュージシャンおよび、多くのバンドにも参加している。


■岩田 雅之 【Composer, Arranger】

87年にPAZZという3人のユニットを結成し、CBS/SONYよりアルバム「BANANA FISH」を発表。以後シングル2枚、4曲入りミニアルバム1枚をリリースしたのち解散。フジパシフィック音楽出版と作曲家契約を交わし、COCO、ribbon、郷ひろみ、宮沢りえ、小比類巻かほる等に楽曲を提供。94年頃に同出版社を離れたのちも少年隊、SMAP、KinKi Kids、嵐、MAX、kiroroなどの作曲編曲を手がけ、また米倉利紀、中西圭三などのコーラスアレンジも手がけている。代表曲はSMAP「俺達に明日はある」「働く人々」「週末ヘヴン」、MAX「I'LL BE WITH YOU」、嵐「愛と勇気とチェリーパイ」、COCO「はんぶん不思議」、ribbon「サイレントサマー」など。


■新川 博 【Keyboards】

日大芸術学部在学中より、松任谷由実、ハイ・ファイ・セットのツアーに音楽監督、キーボードプレイヤーとして参加。ステージアレンジも担当する。1983年より本格的にレコーディングアレンジャーとしての活動に入る。小林麻美「雨音はショパンの調べ」、原田知世「時をかける少女」、荻野目洋子「六本木純情派」、カルロス・トシキ&オメガトライブ「アクアマリンのままでいて」、少年隊「じれったいね」、カールスモーキー石井&松任谷由実「愛のWAVE」、酒井法子「碧いうさぎ」、山本潤子「翼をください」、Kinki Kids「青の時代」など、サウンドプロデューサー、アレンジャーとして手がけた作品は1000曲を越える。


■小池 修 【Sax】

日野皓正グループなどを経て、SOURCE、渡辺貞夫グループ、SOLID BRASS VALIS、香取 良彦Big BAND等で活躍。また、自己のグループも、定期的にライブ活動中。SOURCE、SOLID BRASS、熱帯JAZZ楽団等のアルバムを始め、ニューミュージックやポップス (杏里、シングライクトーキング、郷ひろみ、MISIA、古内東子etc・・・) 2000枚を超える作品に参加。また、数多くの来日ミュージシャン(スティーヴ・ガッド、リチャード・ティー、スタイリスティックス)等と共演。


■赤木 りえ 【Flute】

クラシックで鍛え抜かれた見事なまでの技術を駆使し、現代音楽、ニュー・エイジ、ヒーリングは言うに及ばず、ジャズ、ソウル、さらにはサルサまでをアグレッシヴにこなしてしまう、日本で唯一人の女性フルート奏者。実際、そのアグレッシヴさと実力は、これまで共演したティト・プエンテ、ラリー・ハーロウ、ウィリー・コローン・・・といったサルサ界の大御所も認める程。またサンフランシスコの「コンコード・ジャズ・フェスティヴァル」や、キューバの「ジャズ・プラ ザ」といった世界的に有名なジャズ・フェスティヴァルにも出演。

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